日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
日本レスリング協会公式サイト
2019.09.06

【2019年世界選手権・展望(12)】世界王者不在、ハッサン・ヤズダニ(イラン)が抜け出すか…男子フリースタイル86kg級

※シード選手は、最終エントリーによって変わる場合があります。

2年ぶりに世界を制するか、ハッサン・ヤズダニ・チャラティ(イラン)

 昨年の世界王者デービッド・テーラー(米国)は5月の負傷が響いて不出場。代わって出てくるパット・ドウニー(米国)は、今年1月の「デーブ・シュルツ国際大会」(米国)優勝の実績はあるが、国際舞台のキャリアは少ない。

 優勝候補としては、昨年2位で欧州選手権3位のファティ・アーディン(トルコ)、2016年リオデジャネイロ・オリンピック74kg級優勝で昨年3位のハッサン・ヤズダニ・チャラティ(イラン)などが上げられよう。

 アーディンは欧州選手権3位、欧州大会5位、「ジオルコウスキ国際大会」(ポーランド)3位と優勝に恵まれない。ヤズダニはこの階級の2017年世界王者。昨年はテーラーに負けての3位(テーラーには通算2戦2敗)。今年は3月の「ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会」で圧勝優勝した。“天敵”のいない今年はどうか。

 ロシアからは、昨年5位で今年の欧州大会優勝のダウレン・クルガリエフと思われたが、昨年のU23世界選手権2位のアルトゥール・ナイフォノフが出てくる。ロシア選手権で優勝し、今年8月の「ジオルコウスキ国際大会」(ポーランド)でクルガリエフを上回っての優勝が決め手となった。“未知の強豪”と言えよう。

 昨年3位のタイムラス・フレエフ・ナスキデアバ(スペイン=元ロシア)は今年の欧州大会8位など、その後は今ひとつの成績。昨年79kg級3位で、階級を上げて今年の欧州選手権3位、欧州大会2位のアリ・シャバノフ(ベラルーシ)の方が上位進出の可能性が高いか。2016年までロシア国籍だったボリス・マコエフ(スロバキア)が第2シードになっている。こちらも要注意だろう。

 米国から国籍を変えて昨年のアジア大会2位に入ったドメニク・マイケル・アボウナダール(レバノン)は、その後は振るわず。アジアからは、今年のアジア選手権3位で7月の「ヤシャ・ドク国際大会」(トルコ)で2位に入ったディーパック・プニア(インド)、ロシアから国籍を変えて4月のアジア選手権2位になったアリガジ・ガミガジエフ(キルギス)らが、どこまでやるか。

 この階級初出場の高谷惣亮(ALSOK)は、3月のワールドカップでファティ・アーディン(前述)を破っている。トップレベルに位置していることは間違いない。


2018年世界選手権成績 2019年世界選手権 シード選手
1. Taylor, David Morris(米国)
2. Erdin, Fatih(トルコ)
3. Yazdani Charati, Hassan(イラン)
〃 Friev Naskideava, Taimuraz(スペイン)
5. Kim, Gwan-Uk(韓国)
〃 Kurugliev, Dauren(ロシア)
7. Heino, Ville(フィンランド)
8. Makoev, Boris(スロバキア)
1. Erdin, Fatih(トルコ)
2. Makoev, Boris(スロバキア)
3. Yazdani Charati, Hassan(イラン)
4. Deepak, Punia(インド)
2018年アジア大会 2019年アジア選手権
1. Yazdani Charati, Hassan(イラン)
2. Abou Nader, Domenic Michael(レバノン)
3. Davlumbaev, Adilet(カザフスタン)
〃 Orgodol, Uitumen(モンゴル)
1. Ghasempour, Kamran Ghorban(イラン)
2. Gamigadzhiev, Aligadzhi(キルギス)
3. Punia, Deepak(インド)
4. Ganbaatar, Gankhuyag(モンゴル)
2019年欧州選手権 2019年欧州大会
1. Valiev, Vladislav(ロシア)
2. Ianulov, Piotr(モルドバ)
3. Erdin, Fatih(トルコ)
〃 Shabanov, Ali(ベラルーシ)
1. Kurugliev, Dauren(ロシア)
2. Shabanov, Ali(ベラルーシ)
3. Dudarov, Ahmed Ruslanovich(ドイツ)
〃 Amin, Myley Nazem(サンマリノ)
2019年パンアメリカン選手権 2019年パンアメリカン大会
1. Taylor, David Morris(米国)
2. Ceballos Fuentes, Pedro Francisco(ベネズエラ)
3. Moore, Alexander Robert(カナダ)
〃 Hernandez Luis, Lazaro Daniel(キューバ)
1. Torreblanca Queralta, Yurieski(キューバ)
2. Ceballos Fuentes, Pedro Francisco(ベネズエラ)
3. Izquierdo Mendez, Carlos Arturo(コロンビア)
〃 Downey, James Patrick(米国)






JWF WRESTLERS DATABASE 日本レスリング協会 選手&大会データベース

年別ニュース一覧

サイト内検索


【報道】取材申請について
-------------

● 間違いはご指摘ください
本ホームページ上に掲載されている記録や人名に誤りがある場合は、遠慮なくご指摘ください。調査のうえ善処いたします。 記録は、一度間違うと、後世まで間違ったまま伝わります。正確な記録を残すためにも、ご協力ください。


アスリートの盗撮、写真・動画の悪用、悪質なSNSの投稿は卑劣な行為です。
BIG、totoのご購入はこちら

SPORTS PHARMACIST

JADA HOMEPAGE

フェアプレイで日本を元気に