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2019.09.19

【2019年世界選手権・特集】67kg級で宿敵ボレロ(キューバ)へ挑む!…男子グレコローマン63kg級・太田忍(ALSOK)


3月に完敗した宿敵を破って世界一に輝いた太田忍=撮影・保高幸子

 【ヌルスルタン(カザフスタン)、文=布施鋼治】漢(男)の意地だ-。男子グレコーマン63㎏級の太田忍(ALSOK)が2度目の世界選手権で初優勝を果たした。決勝では昨年王者のステパン・マリャニャン(ロシア)と激突。途中、1-4とリードされる場面もあったが、得意のがぶり返しでポイントを重ね、終わってみれば10-4と大差をつけて勝利をおさめた。

 前日、準決勝で勝利をおさめた直後は、「前もって相手に『オレはがぶり返しでいくから』と教えてもいい」と大見栄を切っていたが、それを有言実行した格好だ。太田は「がぶりを警戒されるからといって、かぶりにいかないというのはできない」と振り返る。

 「そんな器用ではないし、一番自信を持っているのはがぶり。相手が研究しているからといって、違うレスリングをしてしまえば、次にもつながらない。勝てる試合もそれをやらなくて負けてしまったら後悔してしまう」

 昨年のアジア大会(インドネシア)でも圧倒的な強さで優勝し、周囲に“頼もしい奴”という印象を残した太田だったが、それ以来の太田らしさを見せつけての優勝といっていい。

非オリンピック階級での優勝、その胸中に去来したものは?=撮影・保高幸子

 「気持ちいいですね。世界の一番を知らなかった人間なので、やっと取れました。世界選手権に出る前にオリンピックやアジア大会に出て、去年は世界選手権も優勝と期待される中で負けてしまった。少し遠回りはしたけど、ひとまず良かったかなと思います」

 マリャニャンには今年3月に敗れているが、太田は「スタンドだったら、自分の方が強い」という感想を抱いたという。「その時はグラウンドのローリングのディフンスが少し課題だと思った。今回はそういう展開にしないのが目標だったので、作戦通り。欲をいえば、準決勝まではすべてテクニカルフォールだったので、決勝もそうしたかった」

世界王者6人がひしめくことになりそうな67kg級

 63㎏級は非オリンピック階級。優勝した直後はまだ60㎏級の文田健一郎(ミキハウス)の試合結果が出ていなかったので、太田は進路を保留していた。文田が17日に60㎏級で優勝を決めた直後、「今後は67㎏級で闘う」と決意表明をした。

文田健一郎の決勝を日の丸を持って応援する太田忍=撮影・保高幸子

 「もう60kg級に用はないので、67kg級でやります。67kg級は楽しそう。世界チャンピオンが僕を合わせて6人もいる階級になりますからね。そんな階級はほかにない。挑戦する価値はある」

 まずは、今年12月の全日本選手権で67㎏級に初めて挑戦する。その前に太田はしっかりと体を作るつもりだ。「減量ない方が楽なので、体重的には問題ない。筋肉量を増やすために、体の質を変えます。ストイックな食事をして練習をする。そしたら間違いなく筋肉量も増えるし体もできてくると思う」

 2016年リオデジャネイロ・オリンピック59㎏級決勝を太田と争って金メダルを獲得したイスマエル・ボレロ・モリーナ(キューバ)が、今大会の67㎏級で初優勝を果たした。その結果を太田は喜ぶ。「ボレロが(階級をアップしても強い選手は強いことを)証明してくれている」

 東京で、リオデジャネイロ・オリンピック59㎏決勝は再現されるのか。







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《オリンピック・レスリングNo.62》

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