日本レスリング協会公式サイト
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2019.11.06

2019年U23世界選手権(ハンガリー)出場の男子グレコローマン・チームが帰国

金メダル獲得の小川翔太(右=日体大)と銀メダル獲得の櫻庭功大(自衛隊)

 2019年U23世界選手権(ハンガリー)に出場した男子グレコローマン・チームが11月5日、羽田空港着の日本航空で帰国した。55kg級の小川翔太(日体大)が金メダルを獲得し、3年連続で優勝選手を輩出する好成績だった。

 鶴巻宰監督(自衛隊)は「去年の金メダル2個に及ばず、悔しいことは悔しいですが、金1・銀1を取れたことはよかった。欲を言えば、3位決定戦に進んだ2人にも勝ってほしかった。勝たせられなかったのは、スタッフの責任です」と振り返った。

 全体として「前半からどんどん取りにいっている選手は勝つ」という印象を持った。パッシブの取られ方うんぬんではなく、「前半からポイントを取りにいくレスリングを追究して強化したい」と言う。シニアの好成績があったからこそ、この成績があるとも話し、「シニアが引っ張り、若い選手が押し上げる、といういい形ができていると思います」と、日本全体の力であることを強調した。

 西口茂樹総監督(日本協会強化本部長)は、3スタイルを通じて「日本のレベルが上がっていることを感じた」と総括。7階級制覇の女子は「楽に勝たせてもらえない中、苦しい展開でも最後は勝つ強さがあった。3スタイルとも、東京オリンピックに向けてしっかり強化していることが、下の世代にも伝わっている。いい流れだと思う」と分析した。

 優勝がなかった男子フリースタイルも、「銀1・銅3」を取って責められる成績ではないものの、金メダルがなかったことを残念に感じたようだ。それは、求めるレベルが上がっていることを意味する。その銀メダル(65kg級・谷山拓磨)は、決勝でタックルを仕掛けて逆転された内容。「持ち上げるとかの技術が必要なことを知ったと思う。あそこで攻めてないで終わるより、よかった」と話した。

世界王者以上の成績を残した小川翔大(日体大)

 9月のシニア世界選手権銅メダル以上の色のメダルを手にした小川は「世界選手権で出てきた課題を、少しは克服できたかなと思う。最初から前に出る攻めのレスリングができ、試合の組み立て方が少し分かって、それをうまく組み合わせることができたのが優勝につながったのだと思います」と言う。

決勝戦を待つ小川翔太(日体大)=提供・UWWオフィシャルカメラマン・保高幸子

 世界選手権で完敗し、最後は優勝したヌグザリ・ツルツミア(ジョージア)が初戦で負け、「自分が勝つしかない、と思って気持ちを盛り立てた」と言う。ツルツミアに勝ったアゼルバイジャン選手は、自分の決勝の相手のロシア選手に0-7で負けている。来年、非オリンピック階級の世界選手権があるかどうかは分からないが、「世界チャンピオンが見えている?」の問いに、「そうですね」ときっぱり。

 決勝で敗れた77kg級の櫻庭功大(自衛隊)は「1回戦から調子が良く、動きもよかったので決勝まで行けたと思います。スタンドからの攻撃をしっかり取り切れ、グラウンドでも1回決めることができた。要所でポイントを取れたのがよかった」と振り返った。決勝は最初のグラウンドの攻撃で立たれてしまい、次の守りで回された。このあたりを「課題として修正したい」と言う。

 「この成績は自信になります。(今年2~3月の)ヨーロッパ遠征の経験が、今回の大会に役に立っています。今回の経験も次に役立てたい。全日本選手権へ向けて気持ちを作り直し、優勝を目指して頑張りたい」と話した。







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