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2019.11.27

ロシア遠征の文田健一郎(ミキハウス)と太田忍(ALSOK)が帰国


(文・撮影=保高幸子)

 今月14日からロシア・ソチでのロシア・ナショナルチームの合宿に参加していた男子グレコローマンの60kg級の文田健一郎(ミキハウス)と67kg級に階級をあげた太田忍(ALSOK)が11月26日、成田空港に帰国した。本来はロシアからワールドカップ開催のイランに入る予定だったが、派遣および大会中止となり、急遽の帰国となった。

 ロシアの合宿参加選手は、9月の世界選手権で文田と太田がそれぞれ決勝で撃破したセルゲイ・エメリンやステパン・マリャニャンのほか、67kg級世界2位のアルテム・スルコフら、トップクラスが全員揃っていたという。

ロシアから帰国した太田忍(左=ALSOK)と文田健一郎(ミキハウス)

 ロシアでの練習内容は、技術の反復練習をじっくりやったあと、スパーリングや練習試合を1日に1、2本だったという。同行した笹本睦コーチ(日本オリンピック委員会)は「少ないと思われるかもしれませんが、参加している選手は全員世界トップレベルで、ガチガチの本気でやってくる。1本で疲れてしまうほど濃かった」と、ロシア合宿ならではの経験となったことを説明した。

 同コーチは太田について、「スルコフとも練習試合しました。階級を上げたばかりなので、それほどポイントを取れなかったものの、取られることもあまりなかった。内容的にはよかった。がぶり返しもかかった。本人も手応えを感じたと思う」と言う。

 スルコフとの練習試合では、太田のがぶり返しを警戒して守りに入り、ロシア人が「オープンしろ(注=脇を締めたままでは警告になる)」と言うほど。「クラッチを決めれば返る、という自信になったと思う」と、67kgへの挑戦に明るい光が見えた成果の大きい合宿になったと振り返った。

 文田については、「やはり組ませてもらえないことが多かった。組めば投げることができるけど、差させてくれない」と言う。ロシア選手は警戒して得意のローリングを隠してきたそうだが、マリャニャンはスパーリングでかけてきて、それは切ることができなかったという。「やることが明確になった。いい合宿になったと思う」と話し、文田の課題点が改めて洗い出された格好になった。

日本では経験できないレベルの高さ(太田忍)

 太田はスルコフ(前述)ら67kg級か72kg級の選手としか練習をしなかったという。現在の体重は73kgほどで、ワールドカップに向けて69kgに落としていた。「もう69kgまで『落とす』というところまで大きくなってます」と笑う。

 練習試合では、「スタンドで押し込めたし、押し負けなかった。がぶりはみんな警戒してオープンしなかったりしましたけど、その中でも仕掛けることができたし、仕掛ければ返せた。グラウンドも半々くらいですが、守れるようにもなってきた。半年あればスルコフに追いつくかなという感覚があった」と強い手応えを感じた。

 ワールドカップに出場して実戦で試すことはかなわなかったが、「みんなガチガチに本気でやってもらった。トータルで5、6試合したのに近い、日本では経験できないレベルの高さでいい合宿だった」と自信満々。試合形式では、ホイッスルの合図で、必ずグラウンドの攻防をやる方法だったと言う。

 太田は12月19日〜22日に行われる全日本選手権(東京・駒沢体育館)で67kg級に出場予定。「負けることはない。海外で勝てるのは僕だけだと思う。アジア予選に出られるようにしっかり調整します」と話した。

 オリンピック出場が既に決まっている文田に対するロシア選手の警戒も強かった。文田は「エメリンもマリャニャンも警戒して、彼らが得意なローリングではなく、僕が得意なローリングをかけてきたりして、シュールでした」と言う。マリャニャンは60kg級で代表になる可能性もあるようだが、肌を合わせてエメリンよりもやはり少し大きく感じたそうだ。

 ロシアで練習できたことは「大きな意味があった」と言う。今後に向けての課題も明確。ローリングも四つ組もばれてはいるが、今後、自分が得意な技の完成度を上げることの重要性を笹本コーチと話したそうで、「具体的には、これまで後組みで、相手の組んできたところを捕まえて、と言うスタイルですが、自分からつかみに行く、というのが一番ですね」と説明した。

 文田は全日本選手権は出場せず、調整を続ける予定。







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