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2019.12.25

【2019年全日本選手権・特集】健闘選手の声(男子フリースタイル)

(2019年12月19~22日、駒沢体育館/取材=布施鋼治、松本一葉、岡田静穂、松澤勇人、撮影=矢吹建夫)


 ■男子フリースタイル57kg級・高橋侑希(ALSOK=決勝で樋口黎に惜敗)「悔しいです。残り30秒で追いつく自信はあったんですけど、体が間に合わなくて。あそこで自分の弱さが出たかな、と思います。今後は、チャンスはあれば…、少ないと思いますけど、0じゃないと思うので前向きに。

 (9月の)世界選手権後は東京オリンピックに向けて、日々の練習をやっていました。決勝で負けてしまったんですけど、僕は弱くて、相手が強かった。しっかり受け止めて、前へ前へ。ゆっくり前に進んでいきたいと思います」


 ■男子フリースタイル61kg級・清水蛍汰(拓大=決勝で榊流斗に2―5で敗れる)「素直に悔しいです。自分の攻めがもっとできたらよかったです。まだ自分から行けない部分があるので、どんな相手でも自分のレスリングができるようにしたいです」


 ■男子フリースタイル65kg級・中村倫也(博報堂DYスポーツ=負傷によるブランク明けにもかかわらず決勝進出を果たすも、乙黒拓斗に敗れる)「ローリングを守れなかった自分の弱さにつきます。(この日の計量後に)頭を刈ったのは、レスリング人生の集大成をかけ、相手を殺して自分も死んでもいい、くらいの気持ちでして、そのために髪はいらないと思いました。

 2月に肩を脱臼して手術し、その時は、もうこの舞台に帰れる予感すらなかった。肩がボキボキと外れた音とともに、オリンピックへの夢が砕け散った。帰ってくることができたのは、支えてくれたチームメート、会社、家族、トレーナーらのおかげ。決勝まで進むことができて、本当に感謝です。自分を誇りに思えます」


 ■男子フリースタイル74kg級・奥井眞生(自衛隊=初戦で三輪優翔に惜敗、プレーオフにオリンピック出場をかける)「ダメです。よかったところは正直ないです。気持ちが守りに入っていた気がします。(オリンピック内定を)ここで決められたら一番いい。決めたい、決めたい、が先行していたのかなと思います。プレッシャーはあったんですけど、それでも勝つのがプロだと思う。プロとして恥ずかしい試合でした。

 3−0になった時、これ守りを切ったら、っという思いが頭をよぎって。そういう時はだいたいよくないんです。やっぱり、そういう流れになってしまった。自分の良さは、チャレンジャーとして、どん欲に行くところだと思います。まったく出ていなかったですね。2月1日に(プレーオフが)あるので、0からスタートします」


 ■男子フリースタイル74kg級・高谷大地(自衛隊=決勝で同門の乙黒圭祐に敗退)「流れ的にもいい感じで(決勝に)上がることができた。最初の1分が弱いっということも、練習を徹底して、やれることはやってきました。正直、1回戦か2回戦で消えてもいいや、っていう気持ちでした。それで決勝まで上がれたのは、支えてくれた人たちのおかげだと思います。自分の思いが足りなかったのか、乙黒選手の方が強かったのか、っていう感じです。

 去年(の決勝=対乙黒拓斗)は30秒(で敗退)で、今年は6分間闘えたので、よかったかなとは思います。やっぱり減量なしでレスリングに集中できるのは成長につながる。やれることも増えるし、レスリングを楽しむことにもつながると思います。いったん休んで、次のオリンピックを目指していこうと思います」


 ■男子フリースタイル79キロ級・髙橋夢大(京都・網野高=決勝は終了間際に攻撃を受け、チャレンジの判定の結果、敗れる)「相手を見過ぎてしまった。もっと早くに多くの点数を取れていれば、最後に取られても勝てた。自分が途中で攻められなかったのが原因だと思います。油断はしてなかった。入ったら返されるんじゃないかと、攻める時の怖さがあって、なかなか攻められなかったです」


 ■男子フリースタイル79㎏級・梅林太朗(早大=準決勝で世界選手権代表の髙橋夢大に逆転負け)「順応力なのか、研究力なのか分からないけど、髙橋選手は強かった。自分が負けた以上、明日の決勝は勝ってもらわないと困る。(昨年の全日本選手権で左ひざ前十字じん帯断裂という)けがを負って、1から見直してきたつもりだったけど、どこかにまだ甘いところがあったと思う。

 まだ明日があるので(3位決定戦)、気持ちを切り換えたい。今日は第1ピリオドの終盤、場外際で2-2と追いつかれ、コーションも取られ、全部で5点取られたことが痛かった。ちょっと縮こまってしまった部分と守られた部分があったと思う。そこをこじ開けられる力をつけないといけない。2020年は、まず闘える階級でタイトルを取って、自信をつけてからオリンピック階級に出られたらと思います」


 ■男子フリースタイル97㎏級・松本篤史(警視庁=準々決勝で山口剛に逆転負け)「前回(6月の全日本選抜選手権)と同じで、スタンドで取り切れなかった。最後の2点は上体が突っこんだ時にうしろにつかれてしまった。自分の実力不足。今回は自分がリードしていても勝利を確信することは全くなかった。この階級で体力的に負けているとは思わなかった。前回よりは差し込めたけど、そこからもうひとつのアクションできなかった。それがすべて。

 この4年間、転職をしたり、スタイルをグレコローマンに変えて、またフリースタイルに戻したり、いろいろあった。レスリングはもう終わりになるかなと思う。レスリングがすべてではない。今までは競技を中心にやらせていただいたけど、これから一警察官として国民を守る仕事に従事して、国に貢献したい」


 ■男子フリー97㎏級・山口剛(ブシロード=決勝で宿敵・赤熊猶弥に0-2で敗北)「一度引退して、1年間、サラリーマンをやっていました。そのあと、いろいろな方々の支えがあって、オリンピックを目指して復帰しました。自分の周りの人たちに感謝したい。強いていえば、もう一度、永田(裕志)監督と一緒に『ゼァ!』をしたかった。試合前、監督からは『やるしかない。あとは気持ちだ』と言われていました。

 僕が二次予選(最終予選)に出るチャンスも残っている。まだ全てのチャンスがなくなったわけではないので、そこを目指して調整していけたらと思っています。腐らずにトレーニングは続けていきたい」


 ■男子フリースタイル125キロ級・荒木田進謙(athletic camp LION=負傷によって決勝の第1ピリオド終了時点で棄権)「試合で負けたことはすごく悔しいんですけど、あれ以上試合していても、みじめな試合になるだけだと思うので、最善の選択だったと思っています。ひじに関しては、世界選手権で一回やって、その2ヶ月後にまたやってしまって。くせみたいになってしまっている。

 決勝までは棄権しないけど、決勝でけがをしたらすぐやめる、というのは前々から自分の中で決めていました。全力で勝てるか勝てないかの相手なので、けがをしたら、99パーセント、勝つのは無理だと思っていたので。東京オリンピックのチャンスは、もしかしたら、まだ回ってくるかもしれない。全力を尽くして待とうと思います。まずはけがを治して、全力でやってもけがをしないようにすることが大事かなと思います」







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