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2020.01.15

男子グレコローマンの全日本チームが日体大で合宿スタート

日体大で合宿をスタートした男子グレコローマン全日本チーム

 東京オリンピック代表内定選手とアジア予選出場選手を含めた男子グレコローマンの全日本チームが1月14日、神奈川・横浜市の日体大で合宿をスタート。オリンピック・イヤーの本格的な闘いをスタートさせた。

 練習相手となる日体大選手は4日から練習を始めており、オリンピック代表に内定している文田健一郎(ミキハウス)ら同所で練習している日体大OBも同様。13日には新成人恒例の渋谷ハチ公~青葉台道場の約27kmマラソンを実施したとのことで、どの選手も体は出来上がっている。

 自衛隊選手も、負けてなるものかとばかりに動きがよく、カナダからオリンピック・パンアメリカン予選に出場する2選手も参加。同国のグレコローマンのレベルは決して高くないが、外国選手との練習はマンネリ防止に役立っており、戦闘モード十分の合宿初日だったと言えよう。

 松本慎吾・男子グレコローマン強化委員長(日体大教)は「自衛隊選手などは、ふだんと別な環境でいい刺激を受けている。どの選手も体力は戻っていて、いい形での合宿スタートです」と振り返った。

松本慎吾委員長もマットへ、高橋昭五の相手を買って出る

 参加メンバーは、オリンピックに照準を合わせる文田、2月18~23日のアジア選手権(インド)や3月27~29日のオリンピック・アジア予選(中国)を目指す選手、東京オリンピック出場は断たれ2024年大会を目指して再スタートする選手と分類され、練習方法も微妙に違ってくる。しかし、松本委員長は「日本の底上げ、という部分は変わらない」とし、若手の底上げによって全体のレベルを上げる姿勢を示した。

 アジア選手権に出場を予定している文田には、「前回の失敗(昨年大会で3位)をクリアし、優勝を目指してほしい」と、まずアジアの王座奪還を課した。世界を制した教え子がオリンピックに出場するのは、もちろん初めての経験。「リオの時の太田忍(初の世界大会出場)と違って、徹底的に研究されている。だれが相手で、どんな状況でも勝つ実力を身につけさせたい」と話した。

 アジア予選に出場する選手のうち、97kg級の奈良勇太(警視庁)と130kg級の園田新(ALSOK)は2月のアジア選手権で実力を試す予定。「海外選手相手の勝負勘を養い、予選に向けて全力を尽くしてほしい」と望む。一方、国内で約2ヶ月間、しっかり強化してアジア予選へ挑む3選手(高橋昭五=警視庁、屋比久翔平=ALSOK、角雅人=自衛隊)には「得意技をしっかり磨いて精度を上げ、デフェンスもしっかり強化してほしい」と言う。

 オリンピックに絡まない選手には「今年は世界大学選手権やU23とジュニアの世界選手権がある。2024年に向けてしっかり強化してほしい」と要望した。

2013年から目標にしていた年がやってきた!

8月に照準を定め、強化する文田健一郎

 文田は、会社の新年会で他の競技のアスリートと話している中でオリンピック・イヤーを実感した様子。「ずっと2020年を目標にやってきて、いよいよ、本当にその年になったな、という気持ちが湧いています」と言う。2013年9月に東京でオリンピックが開催されることが決まって以来、思い続けてきた年であり、「これからも少しずつその目標に向かって強化していき、最高の舞台で、思い描いていた金メダルを手にしたい」と意気込んだ。

 オリンピックまでは、「試合勘を切らさないことと、減量を含めてコンディションを整える体調管理」を目的にアジア選手権に出場。3ヶ月の国内強化を経て、6月のドイツ・グランプリに出て最後の実戦練習をやり、本番を迎える予定。

 世界王者として周囲から研究されることについては、「まだ、『警戒されて、技がかけられない』という段階だと思う。思い通りにかけられるように完成度を高めていきたい。投げの精度が上がれば、前に出る力も強くなるし、他の技も使えるようになれ、全体のレベルアップになる」と話した。

 合宿は21日まで行われ、25日からは東京・味の素トレーニングセンターで再開する。


▲グラウンド練習に励む屋比久翔平

▲重量級を指導する鶴巻宰コーチ(自衛隊)

▲練習参加のあいさつをするカナダからの2選手







2023年世界選手権/激戦の跡
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