【2020年アジア選手権・特集】第1日・出場選手の声（男子グレコローマン）

（2020年2月18日、インド・ニューデリー）

　■男子グレコローマン55kg級・片桐大夢（拓大＝昨年2位も、初戦で敗れる）「悔しかった。グラウンドの守りが課題と思っていた。やっぱり、それでやられてしまった。自分の心の中では（パッシブを）取っていたかな、と思いましたが、審判しているのは自分じゃない。そこで安心していたらダメでした。

　また基礎から見直してやっていこうかな、と思います。（課題は）グラウンドです。スタンドだったら、そんなに負けていない。グラウンドを頑張っていきたいと思います。次は明治杯（全日本選抜選手権）で勝って、U23世界選手権（が目標）ですかね」

　■男子グレコローマン63kg級・山田義起（日体大＝初戦でイラン選手に完敗）「スタンドでは自分の形ができず、グラウンドでクラッチをしっかり組まれてローリングをうまく切れなくて…。いいところが全く出せずに終わって悔しいです。国内の大会とは違って、世界の厳しさを感じました。今後、日本で一番を目指すのではなく、次のステップ、海外の選手にどう勝つかを考えて練習していきたいと思います。

　階級は、（区分変更があるかもしれないので）東京オリンピックが終わってから考えたいと思います。明治杯（全日本選抜選手権）は63kg級で優勝して、世界の試合に出られるように頑張っていきたいです。映像とかを見るだけではなく、実際に試合に出て闘ってみないと分からないこともあります。今回の経験をいかして、日本に帰ってまた練習したいです」

　■男子グレコローマン77kg級・櫻庭功大（自衛隊＝初戦突破したものの、2回戦で敗れる）「1回戦は順調に勝って、（2回戦の）キルギスの選手との試合も足は動いてた。自分のミスというか、仕掛けられたんですけど、自分のチャンスになるところで失敗した。そういうところをなくしていかなければ、と思いました。

　後半、（相手に）パッシブがいくと思っていましたが、全然いかなかった。最初からどんどん攻めていかなきゃいけないことは、コーチにも言われていました。修正して、次に活かしていきたい。（これから）チャンスがまたもらえるなら、それに向けて全力で頑張るだけ。気持ちを切り替えて頑張っていきます」

　■男子グレコローマン87kg級・鶴田峻大（自衛隊＝3位決定戦のチャンスが巡ってきたが、いかせず）「（相手の足かけに対してチャレンジしたが、認められず）足がかかっていたし、がぶり返しの時にも、自分の足（内また）を手で押さえられていた。でも、（技をかけてのポイントは）1ポイントも取れなかった。審判の判定には納得はできないですけど、自分自身の試合内容の方がもっと納得できないというか、進歩していない感じがしています。

　練習でやってることが、試合になるとできない。今回の結果で、（角雅人がアジア予選で失敗しても）世界最終予選への出場は無理だと思うので、次のパリ（オリンピック）に向けて、もっともっと頑張っていきます」

　■男子グレコローマン130kg級・園田新（ALSOK＝3位決定戦はローリングの連続を受けて完敗）「悔しいです。（３位決定戦は）グラウンドが守れませんでした。最初はよかったけど、そのあと何回も（攻めに）来られて耐えられなかったです。（2回戦の）イラン戦では、ほとんど体の柔らかさだけで守っていて、たまたま守れただけでした。課題はグラウンド。もうちょっとやらないと勝負にならないことは分かっています。

　収穫はありました。スタンドは全試合、パッシブを先に取れたので。スタンドでは負けてないことは分かった。でも、グラウンドを守れないと話にならないですね。それができてないから勝てない。強い相手にここで勝てたら自信がつくのに…。時間がないのは重々承知です。海外の選手のように力を出してくれる選手は、日本にはなかなかいないですが、相手を入れ替えたりして苦しい練習をして頑張っていきます」