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2020.03.02

乙黒拓斗(山梨学院大)の第1シードは遠いが、シード無関係の大激戦…2020年2月末UWWランキング(男子フリースタイル)

アジア王者に輝いた乙黒拓斗(山梨学院大)だが、オリンピックはノーシードの可能性も

 アフリカ選手権と欧州選手権に続いてアジア選手権が終了。残るはパンアメリカン選手権となった(注=オセアニア選手権は中止)。現時点での男子フリースタイルのオリンピック階級のランキング・ポイントは下記の通り。

 アジア選手権の65kg級で優勝した乙黒拓斗(山梨学院大)は、20点を上乗せして40点へ。しかし、世界選手権のトップ選手が欧州選手権などで軒並み上積みしていて、シード権獲得となる4位入りはできずに5位。

 6月の「ポーランド国際大会」に出て好成績を挙げれば4位以内はありうるが、1位のガジムラド・ラシドフ(ロシア)とは20点差。ラシドフがオリンピックに出てくれば乙黒の第1シードはない。もっとも、ロシアからは2018年世界3位のアフメド・チャカエフ、2020年欧州選手権優勝のクルバン・シラエフといった強豪がいて、ラシドフが出てくる保証はない。

 また、この階級には61kg級で3度世界一になっているハジ・アリエフ(アゼルバイジャン)、57kg級でリオデジャネイロ・オリンピックを制したウラジーミル・キンチェガシビリ(ジョージア)という他階級で世界一に輝いた選手がいる。オリンピックまでに階級アップをしっかりこなせば、現在4位以内の選手以上の存在になる場合もある。

 ロシアからバーレーンとウズベキスタンに国籍を変更した選手も出場が見込まれる。シード順は無関係とも言える大激戦階級でもある。

 97kg級のアブデュラシド・サデュラエフ(ロシア)と125kg級のゲノ・ペトリアシビリ(ジョージア)の世界王者は、ともに2月の欧州選手権に優勝し、オリンピックの第1シードを手中にした。

74kg級で第1シードを取るか、フランク・チャミゾ(イタリア)=提供・UWW

 74kg級は世界選手権2位のフランク・チャミゾ(イタリア)が欧州選手権で優勝し、世界王者のザウルベク・シダコフ(ロシア)を追い越した。その差は2点。アジア選手権優勝のダニアール・カイサノフ(カザフスタン)も5点差で追っている。「ポーランド国際大会」で第1シードが決まるか。

 86kg級は、1位のハッサン・ヤズダニ・チャラティ(イラン)と2位のディーパック・プニア(インド)のアジア勢を、欧州王者に輝いたアルトゥール・ナイフォノフ(ロシア)が追う展開。

 57kg級は1位の世界王者ザウール・ウグエフ(ロシア)から4位のアジア王者ラビ・クマール(インド)までの4選手が競っている。「ポーランド国際大会」の結果次第では、クマールが第1シードになることもありうる。


男子フリースタイル・ランキング(2020年2月末現在)

※はオリンピック出場枠獲得選手

 【57kg級】
※[1]Uguev, Zaur(ロシア)60点
※[2]Atli, Suleyman(トルコ)58点
※[3]Micic, Stevan Andria(セルビア)48点
※[4]Kumar, Ravi(インド)45点
※[5]Sanayev, Nurislam(カザフスタン)39点
 [6]高橋侑希(日本)28点

 【65kg級】
※[1]Rashidov, Gadshimurad(ロシア)60点
※[2]Punia, Bajrang(インド)59点
※[3]Niyazbekov, Daulet(カザフスタン)56点
※[4]Muszukajev, Iszmail(ハンガリー)41点
※[5]乙黒拓斗(日本)40点
 [6]Ali, Haji Mohamad(バーレーン)28点

 【74kg級】
※[1]Chamizo Marquez, Frank(イタリア)62点
※[2]Sidakov, Zaurbek(ロシア)60点
※[3]Kaisanov, Daniar(カザフスタン)57点
 [4]Kuramagomedov, Murad(ハンガリー)32点
 [5]Demirtas, Soener(トルコ)32点
※[6]Burroughs, Jordan Ernest(米国)25点

 【86kg級】
※[1]Yazdani Charati, Hassan(イラン)60点
※[2]Punia, Deepak(インド)54点
※[3]Naifonov, Artur(ロシア)47点
※[4]Amine, Myles Nazem(サンマリノ)40点
 [5]Downey, James Patrick(米国)26点
※[6] Reichmuth, Stefan(スイス)25点

 【97kg級】
※[1]Sadulaev, Abdulrashid(ロシア)80点
※[2]Sharifov, Sharif(アゼルバイジャン)40点
※[3]Snyder, Kyle Frederick(米国)39点
※[4]Nurov, Magomedgadzhi Omardibirovich(マケドニア)37点
※[5]Yergali, Alisher(カザフスタン)36点
※[6]Odikadze, Elizbar(ジョージア)36点

 【125kg級】
※[1]Petriashvili, Geno(ジョージア)80点
※[2]Akgul, Taha(トルコ)40点
※[3]Khotsianivski, Aleksander(ウクライナ)39点
 [4]Magomedov, Jamaladdin(アゼルバイジャン)34点
 [5]Matuhin, Nick(ドイツ)32点
 [6]Batirmurzaev, Yusup(カザフスタン)32点







2023年世界選手権/激戦の跡
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