キューバが4階級で出場枠を取り、グレコローマン全階級でオリンピック出場へ…東京オリンピック・パンアメリカン予選・第1日

97kg級で東京オリンピック出場を決めた昨年の世界ジュニア王者ガブリエル・アレハンドロ・ロシーヨ（キューバ）＝提供・UWW

　東京オリンピックのパンアメリカン予選は3月13日、カナダ・オタワで開幕。キューバが60・77・97kg級の3階級で優勝、87kg級で2位に入り、いずれもオリンピック出場枠を獲得。すでに資格を持っている67・130kg級とともに、全6階級での東京オリンピック出場を決めた。

　各階級2位以内に出場枠が与えられる、米国も4階級で出場枠を取り、コロンビア、メキシコ、チリ、ブラジルが1階級ずつ獲得した。

　キューバは60kg級でルイス・エルベルト・オルタ・サンチェス、77kg級でヨスバニス・ペーニャ・フローレスが優勝。ともに2019年パンアメリカン大会3位の選手。フローレスは今月のパンアメリカン選手権でも優勝した。97kg級は昨年の世界ジュニア選手権優勝のガブリエル・アレハンドロ・ロシーヨが優勝。87kg級は昨年の世界選手権7位のダニエル・グレゴリッチ・エチャバリアが2位にはいった。

　米国は87kg級でパンアメリカン選手権優勝のジョセフ・パトリック・ラウが優勝したほか、3選手が2位に入った。130kg級で2018年世界選手権2位のアダム・クーンは3位に終わり、出場枠獲得を逃した。

　130kg級を制したアコスタ・フェルナンデス（チリ）は2015年までキューバの選手。オリンピック3連覇のミハイン・ロペスの壁でオリンピック出場ならなかったが、国籍を変えて悲願を達成した。

　各階級のメダル獲得選手は下記の通り（太字が出場枠獲得選手）

男子グレコローマン

　【60kg級】
［1］Orta Sanchez, Luis Alberto（キューバ）＝2019年パンアメリカン大会3位
［2］Hafizov, Ildar（米国）＝2019年パンアメリカン大会3位
［3］Toro Castaneda, Dicther Hans（コロンビア）
［3］Montano Arroyo, Andres Roberto（エクアドル）

　【67kg級】
［1］Horta, Acevedo Julian Stiven（コロンビア）＝2020年パンアメリカン選手権5位
［2］Sancho, Alejandro（米国）＝2020年パンアメリカン選手権3位
［3］de Brito Ramos Junior, Joilson（ブラジル）
［3］Lopez Salcedo, Manuel Alejandro（メキシコ）

　【77kg級】
［1］Pena Flores, Yosvanys（キューバ）＝2019年パンアメリカン大会3位
［2］Vargas Rueda, Jose Andres（メキシコ）＝2020年パンアメリカン選手権82kg級2位
［3］Smith, Patrick Harrison（米国）
［3］Ali, Marciano George（プエルトリコ）

　【87kg級】
［1］Rau, Josef Patrick（米国）＝2020年パンアメリカン選手権優勝
［2］Gregorich Hechavarria, Daniel（キューバ）＝2019年世界選手権7位
［3］Alfonso Rodriguez, Ariel Alfonso（ホンジュラス）
［3］Avendano Rojas, Luis Eduardo（ベネズエラ）

　【97kg級】
［1］Rosillo Kindelan, Gabriel Alejandro（キューバ）＝2019年世界ジュニア選手権優勝
［2］Hancock G’Angelo, Tracy（米国）＝2020年パンアメリカン選手権優勝
［3］Perez Mora, Luillys Jose（ベネズエラ）
［4］Mejia Castillo, Kevin（ホンジュラス）

　【130kg級】
［1］Acosta Fernandez, Yasmani（チリ）＝2019年パンアメリカン大会3位
［2］Soghomonyan, Eduard（ブラジル＝元アルメニア）＝2016年オリンピック出場
［3］Coon, Adam Jacob（米国）
［3］Perez Hellburg, Moises Salvador（ベネズエラ）