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2020.03.30

東京オリンピック出場枠獲得状況(6)完/男子フリースタイル86・97・125kg級(延期決定前の時点)

 東京オリンピックの1年延期が決定。ここまでに出場権を獲得した選手(国)の権利がどうなるか、まだ正式な発表はないが、国際オリンピック委員会(IOC)は、そのままとの方針を国際競技連盟(IF)に伝えた、との報道もある。

 3月のパンアメリカン予選が終了した段階での各階級の出場枠獲得状況と、そのまま継続だった場合、今後の予選で出場枠獲得が見込まれる選手を予想してみた。


男子フリースタイル86kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手】
Yazdani Charati, Hassan(イラン)
Punia, Deepak(インド)
Reichmuth, Stefan(スイス)
Naifonov, Artur(ロシア)
Amine, Myles Nazem(サンマリノ)
Izquierdo Mendez, Carlos Arturo(コロンビア)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
1Taylor, David Morris(米国)
Ambrocio Greifo, Pool Edison(ペルー)

《残る強豪選手》

アジアのライバル、アディレト・ダブルンバエフ(カザフスタン)

 欧州から、ノーマークと言えたスイスとサンマリノの選手が出場枠を獲得したが、ずば抜けた選手がいないがゆえの現象。残っている選手は横一線の状況で、2018年世界選手権2位のファティフ・アーディン(トルコ)、2019年欧州大会2位のアリ・シャバノフ(ベラルーシ)、同2位のアフメド・ルスラノビッチ・デュダロフ(ドイツ)、2018年世界選手権3位のタイムラズ・フリエフ・ナスキデアバ(スペイン=元ロシア)らの中から、だれが抜け出すか。

 昨年の世界選手権で1・2位を占めたアジアからは、同10位の高谷惣亮(ALSOK)、2018年アジア大会3位のアディレト・ダブルンバエフ(カザフスタン)ウイツメン・オルゴドル(モンゴル)らが2枠を目指して争うことが予想される。

 アフリカからは、昨年のアフリカ大会優勝のアヨウブ・バーラジ(チュニジア)、今年のアフリカ選手権優勝のカレド・エルモアタマダウィリ(エジプト)が有力候補。

 パンアメリカンは、昨年のパンアメリカン大会と今年のパンアメリカン選手権を制したのユリエスキ・トーレブランカ・クエラルタ(キューバ)が予選で不覚。世界最終予選にかけることになった。

Erdin, Fatih/Shabanov, Ali/Dudarov, Ahmed Ruslanovich/Friev Naskideava, Taimuraz/Davlumbaev, Adilet/Orgodol, Uitumen/Barraj, Ayoub/Elmoatamadawli, Khaled Masoud Ismail/Torreblanca Queralta, Yurieski


男子フリースタイル97kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手】
Sadulaev, Abdulrashid(ロシア)
Sharifov, Sharif(アゼルバイジャン)
Snyder, Kyle Frederick(米国)
Nurov, Magomedgadzhi Omardibirovich(北マケドニア)
Odikadze, Elizbar(ジョージア)
Yergali, Alisher(カザフスタン)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
Salas Perez, Reineris(キューバ)
Steen, Jordan David(カナダ)

《残る強豪選手》

イランの闘いを勝ち抜いてアジア予選に出てくるか、アリレザ・モハマド・カリミマチアニ

 欧州からは昨年の世界選手権で4ヶ国が出場枠を獲得。残った中では、2018年世界選手権3位のアブラハム・デヘスス・コンイェド・ルアノ(イタリア=元キューバ)、欧州選手権2位などの実績があるアレクサンドル・フシティン(ベラルーシ)のほか、2016年リオデジャネイロ・オリンピック3位のアルバート・サリトフ(ルーマニア=元ロシア)が2018年に復帰し、今年の欧州選手権で2位。予選を勝ち抜く最有力候補に浮上した。

 アジアからは、昨年のアジア選手権優勝のレザ・ヤズダニか、92kg級で世界選手権2位のアリレザ・モハマド・カリミマチアニが予選に挑むことが予想される。どちらが出てきても最有力候補。世界選手権で2018年5位、2019年7位のマゴメド・イドリソビッチ・イブラギモフ(ウズベキスタン=元ロシア)、昨年のアジア選手権2位のバツル・ウリジサイカン(モンゴル)らが続けるか。2018年アジア大会2位のマゴメド・ムサエフ(キルギス=元ロシア)が3大会連続出場を目指すが、2月のアジア選手権は不振。力を落としているか。これらの中で赤熊猶弥(自衛隊)はどう闘うか。

 アフリカはずば抜けた選手はおらず、どの国の選手が出場枠を手にするか読めない状況。パンアメリカンからは、昨年のパンアメリカン大会2位のホセ・ダニエル・ディアス・ロベルッティ(ベネズエラ)が予選で不覚を喫している。世界最終予選で勝ち上がれるか。 

Conyedo Ruano, Abraham de Jesus/Hushtyn, Aleksandr/Saritov, Albert/Yazdani, Reza Mohammad Ali/Karimimachiani, Alireza Mohammad/Ibragimov, Magomed Idrisovich/Ulzisaikhan, Batsul/Musaev, Magomed/Diaz Robertti, Jose Daniel


男子フリースタイル125kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手】
Petriashvili, Geno(ジョージア)
Akgul, Taha(トルコ)
Khotsianivski, Aleksander(ウクライナ)
Deng, Zhiwei(中国)
Shala, Egzon(コソボ)
Mohebbi, Yadollah Mohammadkazem(イラン)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
Gwiazdowski, Nicholas Edward(米国)
Dhesi, Amarveer(カナダ)

《残る強豪選手》

カザフスタンの闘いを勝ち抜いてアジア予選に出てくるか、オレッグ・ボルチン(ブシロード)

 欧州からは、ロシアやアゼルバイジャンなどが出場枠を未取得。ロシアからは世界選手権9位のアラン・クガエフの予選挑戦が有力だが、他にも候補と思える選手はいる。だれが出てきても予選通過の有力候補。アゼルバイジャンは世界選手権7位のジャマラディン・マゴメドフが出場枠を手にできるか。他に、今年の欧州選手権2位のロバート・バラン(ポーランド)が勝ち上がれるか。

 アジアからは中国が出場枠を取っているが、ウズベキスタンとシリアの2選手がドーピング違反となって出場枠を失い、イランが加わった。

 3選手だったのが2選手となり、門が厳しくなったように思えるが、残っている選手では、カザフスタンで今年のアジア選手権優勝のユスプ・バティルムルザエフか、昨年の世界選手権代表のオレッグ・ボルチン(ブシロード)がやや抜けている状態。ウズベキスタンとシリアからは代わりの選手が出場できるが、抜けている選手はおらず、横一線の状態。田中哲矢(自衛隊)が「2位以内」をクリアできるか。

 アフリカはエジプトが抜け出ている。昨年のアフリカ2大会(選手権・大会)を制したカレド・オムルザキ・モハメド・アブダラか、今年のアフリカ選手権優勝のディアエルディン・カマル・ゴウダ・アブデルモッタラベのどちらでも、予選を通過する可能性は大きい。
 
 パンアメリカンはキューバが未取得。グレコローマンで出場枠を持っているオスカノ・ピノ・ヒンズの予選出場は認められなかったもようで、他の選手が出場枠を手にできるか。

Khugaev, Alan Lavrentevitch/Magomedov, Jamaladdin/Baran, Robert/Batyrmurzaev, Yusup/Boltin, Oleg/Abdalla, Khaled Omr Zaki Mohamed/Abdelmottaleb, Diaaeldin Kamal Gouda/Pino Hinds, Oscar







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