日本協会は6月5日、都内で理事会を開催し、オリンピックの1年延期に際し、今年3月までに内定となった男子3選手、女子5選手のオリンピック代表をそのまま維持することを承認した。オリンピックの延期が決まったあと、強化本部会は内定選手を維持することを決め、今回の理事会に提案。審議のうえ決定された。
同時に、来年3月に延期されたアジア予選(中国予定)と4月に延期された世界最終予選(ブルガリア予定)の出場選手も、延期決定前に決めたシステムを継続する。したがって、今年3月のアジア予選に出場する予定だった選手が、来年のアジア予選に出場。出場枠を取れなかった場合には、規定(下記参照)に従って世界最終予選に選手を派遣する。
今年12月に予定されている全日本選手権は、代表内定選手が出場しなくとも内定を取り消されることはないが、協会では出場を呼びかけるという。
全日本合宿は、7月2日の女子を皮切りに、各スタイルに分かれて東京・味の素トレーニングセンターで再開予定。スポーツ医科学委員会と強化委員会の定めたガイドラインに従って実施する。合宿参加選手には、抗体検査などが実施される見込み。
全国高校選抜大会に続いてインターハイが中止となったことに関連し、10月の鹿児島国体も中止になった場合、高校生の代替大会を男子は新潟、女子は静岡で開催する予定があることが報告された。女子は全日本女子オープン選手権があてられる予定。
国体は今月上旬に日本スポーツ協会によって開催の可否が決まる見通し。
《2021年東京オリンピック内定選手》=日本オリンピック委員会が承認するまでは「内定」と表記します
▼男子フリースタイル65kg級 乙黒拓斗(山梨学院大)
▼男子フリースタイル74kg級 乙黒圭祐(自衛隊)
▼男子グレコローマン60kg級 文田健一郎(ミキハウス)
▼女子53kg級 向田真優(ジェイテクト)
▼女子57kg級 川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)
▼女子62kg級 川井友香子(ジャパンビバレッジ)
▼女子68kg級 土性沙羅(東新住建)
▼女子76kg級 皆川博恵(クリナップ)
《2021年アジア予選出場予定選手》
▼男子フリースタイル57kg級 樋口 黎(日体大助手)
▼男子フリースタイル86kg級 高谷惣亮(ALSOK)
▼男子フリースタイル97kg級 赤熊猶弥(自衛隊)
▼男子フリースタイル125kg級 田中哲矢(自衛隊)
▼男子グレコローマン67kg級 高橋昭五(警視庁)
▼男子グレコローマン77kg級 屋比久翔平(ALSOK)
▼男子グレコローマン87kg級 角 雅人(自衛隊)
▼男子グレコローマン97kg級 奈良勇太(警視庁)
▼男子グレコローマン130kg級 園田 新(ALSOK)
▼女子50kg級 須﨑優衣(早大)
オリンピック・アジア予選&世界予選への派遣選手選考基準(本HP 2019年11月28日掲載) 1, オリンピック・アジア予選への派遣選手選考基準 2, アジア予選でオリンピック出場枠が獲得できなかった場合における世界予選への選手選考基準 ・派遣選手は原則として、2019年度天皇杯優勝者とする。ただし、アジア予選の試合内容、コンディション状況(怪我の状況等)を踏まえて、過去実績を勘案し、強化本部と強化委員会で協議の上、2019年度天皇杯準優勝者を派遣する場合がある。 ・天皇杯優勝者が世界予選に出場し、オリンピック出場枠を獲得した場合 ・天皇杯準優勝者が世界予選に出場し。オリンピック出場枠を獲得した場合 |