日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
日本レスリング協会公式サイト
2020.07.07

男子グレコローマンの全日本チームが東京で合宿スタート

(撮影=保高幸子)

3月下旬以来、約3ヶ月半ぶりに合宿を実施した男子グレコローマン・チーム

 東京オリンピック代表内定の文田健一郎(ミキハウス)を含めた男子グレコローマンの全日本チームが7月6日、東京・味の素トレーニングセンターで合宿をスタート。全日本チームとしては2日の女子に続く合宿再開で、抗体検査は選手22人とコーチの全員が陰性。女子と同じくzoomによって報道陣の取材に応じた。

 男子グレコローマンとしては、3月18~24日(同所)以来の合宿。松本慎吾・男子グレコローマン強化委員長(日体大教)は、練習前のあいさつで「久しぶり」と第一声。日体大では、同大学の学生やOBの練習再開を見ているが、自衛隊など練習場所を別にしている選手との約3ヶ月半ぶりの顔合わせに、安堵の表情が浮かんだ。

 日体大では、6月29日まで学生選手は構内に入れず、ほとんどの選手を帰省させていた。一方で、ある程度トレーニングを積めた環境の選手もいて、この間の体力維持は「所属によって差があった」というのが練習全体を見た感想。この日の練習は「ふだんの5割程度」とのことで、状況を見ながら上げていくことになりそう。

 ただ、全日本合宿である以上、「強化の位置づけ」ときっぱり。2日目からは筋力トレーニングを取り入れ、13日までの合宿中にはスパーリングも行いたい意向。「5階級はオリンピックの出場資格を取っていない」と話し、東京オリンピックへ向けての闘いであることを明確にした。

「1年間、もっと自分を伸ばしていける」…文田健一郎(ミキハウス)

 チームで唯一、オリンピックの代表に内定している60kg級の文田は、自粛期間は部屋にある机やソファを動かしてスペースをつくり、トレーナーから教えられたり、You tubeで紹介されていたりしたトレーニングを、自分なりに工夫してやってきたと言う。久しぶりの全日本での練習に「今までの工夫を出せる機会ができて、うれしい」と楽しそう。

「今年でも来年でも金メダルを取れる」と言う文田健一郎(ミキハウス)

 これだけ長くマットに上がらなかったことはなかったが、考える時間も多かったと振り返る。「できない中で何ができるか」「どうやって強化しようか」など、考えて練習できたことは「プラスだったと思う」と言う。

 この日の打ち込み練習では、「久しぶりなので感覚が落ちているかな」と思ったそうだが、やってみると、それほどではなかったとのこと。心肺機能や筋力は落ちていると感じることはあっても、そり投げの感覚など身についた技術や勘は落ちていなかった。

 東京オリンピックの延期が決まった時は気持ちが揺らぎ、「1年間モチベーションを持ち続けられるかどうか」と思ったりもしたそうだ。冷静に受け止められるようになると、「1年間、もっと自分を伸ばしていける」と考えるようになった。

 もとより、東京オリンピックで引退するつもりはなく、その後も選手生活を続ける予定だった。目標の時期が変わっただけであり、「マイナスとは考えていない。きちんと強化をしていけば、今年でも来年でも金メダルを取れる」ときっぱり。今後は状況を見ながら試合出場もこなし、東京オリンピックを目指すと言う。


▲練習前はレスリングシューズの入念な消毒

▲いろんな所属の選手が混じった練習に、明るい表情の選手たち

▲女子より参加選手が多いが、十分に間隔をとってのウォーミングアップ

▲抗体検査は全員が陰性につき、打ち込み練習を実施

▲重量級の期待を背負う奈良勇太(左)と園田新







JWF WRESTLERS DATABASE 日本レスリング協会 選手&大会データベース

年別ニュース一覧

サイト内検索


【報道】取材申請について
-------------

● 間違いはご指摘ください
本ホームページ上に掲載されている記録や人名に誤りがある場合は、遠慮なくご指摘ください。調査のうえ善処いたします。 記録は、一度間違うと、後世まで間違ったまま伝わります。正確な記録を残すためにも、ご協力ください。


アスリートの盗撮、写真・動画の悪用、悪質なSNSの投稿は卑劣な行為です。
BIG、totoのご購入はこちら

SPORTS PHARMACIST

JADA HOMEPAGE

フェアプレイで日本を元気に