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2020.09.04

若手の“登竜門会場”横浜文化体育館が58年の歴史に幕、来春のJOC杯は横浜武道館で開催予定

毎年4月にJOC杯を開催した横浜文化体育館。その歴史にピリオドを打つ

 1962年5月にオープンし、最近では毎年のJOCジュニアオリンピックカップ(JOC杯)の会場だった神奈川・横浜文化体育館が、老朽化のため9月6日をもって閉館される。今年は新型コロナウィルス拡大のため、同大会は中止となり、昨年の大会が最後のJOC杯となった。

 神奈川県協会によると、来年以降のJOC杯は、今年7月に文化体育館の裏手といえる場所にオープンした横浜武道館で開催予定。フロアは現在の体育館より広く、8面マットが入る(クリック)。

 新型コロナウィルスの感染拡大がおさまっていれば、4月24日(土)~25日(日)に予定している。

 同体育館は、1964年東京オリンピックではレスリングの会場になる可能性もあった。横浜市がレスリング誘致を進め、1961年の世界選手権を横浜市で開催して存在や運営能力をアピールする予定だった(当時は、オリンピック開催地決定の後に各競技の会場が決まるという悠長な時代だった。世界選手権の開催地も1~2年前に決まるのが普通だった)。

全国からカデットとジュニアの強豪が集まる“春の風物詩”は、新しい会場へ移動する

 順調にいけばレスリングの会場になっていただろうが、1961年3月26日、季節外れの大雪のため完成間近の体育館の天井の半分以上が落下(日曜日だったこともあって死傷者はなし)。6月の同所での世界選手権開催は不可能となり、大会は同じ横浜市にある慶大の日吉記念館に変更して行われた。

 慶大体育館を訪れた国際レスリング連盟(FILA=現UWW)のロジャー・クーロン会長は、オリンピックの会場として都内開催を要望。最終的に駒沢体育館での実施になったという。横浜市の中心に位置する新しい体育館を見ていたら、横浜開催を支持した可能性もあった。

 1993年に神奈川県藤沢市の日大農獣医学部体育館でスタートしたJOC杯は、翌年、群馬・館林市で開催されたあと神奈川県に定着。1995・96年に横浜文化体育館で開催し、川崎市・等々力アリーナ、横浜市・明治学院大での開催を経て、1999年から昨年まで21年連続で横浜文化体育館で開催(今年は中止)。同県協会の尽力により、若手選手の登竜門の会場となっていた。1993年には全日本学生選手権も行われた。

 

 

 







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