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2020.10.14

【2020年全国高校選抜大会・特集】「3年生に最後の大会の場を与えられてよかった」…大会を支えた全国高体連専門部・原喜彦副理事長(新潟・県央工高教)

 新型コロナウィルスの感染拡大で活動が停止したあと、日本レスリング界では最初の全国規模の大会となった風間杯全国高校選抜大会。

再開大会となった全国高校選抜大会。大きなトラブルもなく、3日間の日程を終えた

 3日間の日程を終え、大会を支えてきた全国高体連レスリング専門部の原喜彦副理事長(新潟・県央工高教)は「私たちは事前準備で頑張ってきました。大会が始まると、参加した選手や監督、コーチが気を遣ってくれてスムーズに進行できました。レスリング愛のあった大会だったと思います」と安どの表情を浮かべ、参加チームの協力に感謝した。

 通常の大会ならスムーズな運営が一番の重要事項だが、今回は感染対策に「7割か8割の神経を使った」と言う。会場入りの時間を決め、受付で検温を実施。ウォーミングアップの時間を指定し、マット消毒のため試合と試合の間の時間が空くことも多かった。

 通常の大会に比べると制約の多い大会だったが、苦情がくるわけでもなく、どのチームも事前の指示に従ってくれたと言う。「皆さんの感染防止への意識が高い、ということでしょう」と言う。

来年度はインターハイも国体も開催されてほしい!

 レスリングだけではなく、格闘技のようなコンタクトスポーツとしては初の全国大会ということで、他競技やメディアからも注目されていた。感染者を出してはらない、というプレッシャーは常にあり、試合が終わった現在も「このあと2週間は心配が続きます」と言う。

大会を仕切った原喜彦・全国高体連専門部副理事長(左)。右は、田中秀人・同総務委員会組織普及委員長=撮影・保高幸子

 それでも、大きなけが人も出ず、大会を無事に終えられたことは、日本レスリング界の活動再開に向けて大きなパワーとなりそう。突破口を開く大会が開催できたことに対し、「当初、会場が取れず、開催をあきらめなければならなかったんです。県協会の年配の方の尽力で確保できたことに感謝したい」と先達の努力に敬意を示す。

 今年の公式戦がなくなったかもしれない選手たちに貴重な場を作れたことについては、「3年生に最後の大会の場を与えられた。一生懸命にやってきてよかった」と言う。レスリングを通じていかに成長させてやれるかが高校の指導者に課せられた使命。「1年間、全国大会がないとなったら、レスリングを続ける選手にとっても、高校で終わりにする選手にとっても、いいことではない。今後の人生の糧となる場を作れました」と話した。

 閉会式では、千葉裕司理事長が「次は3月、皆さんとお会いしたい。(感染防止に)最大限の注意を払い、努力し、来年はインターハイも国体も、いつも通りの大会を開けるよう努力しましょう」と締めくくり、来年度の“再会”を期待した。

▲▼感染防止対策に全力を尽くした新潟県協会役員=撮影・保高幸子







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