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2020.10.15

【2020年全国高校選抜大会・特集】「京都・網野」からの最後の全国王者となるか? 高谷兄弟を目標とする2階級制覇の三浦哲史


昨年の92kg級に続き、125kg級で優勝した三浦哲史(京都・網野)=撮影・保高幸子

 全国高校選抜大会の最重量級は、昨年92kg級で優勝した三浦哲史(京都・網野)が5試合に勝って優勝。2階級にまたがっての2年連続優勝を達成した。

 網野高校は今年4月、久美浜高校と統合して丹後緑風高校となった。2年生以上は卒業まで「網野高」の所属で大会に出場するが、以後の選手は「丹後緑風高」の選手となる。

 すなわち、オリンピックや世界選手権のメダリスト(井上謙二、正田絢子、伊調千春、堀内優、高谷惣亮)を筆頭に、多くの強豪を生んだ「網野高」の選手が出場するのは、あと1年半。来年、全国王者が生まれなければ、三浦が網野高の最後のチャンピオンとなる。

 三浦は「階級を上げ、優勝しないとならない、という気持ちがありました。うれしさより、ホッとした方が強いです」と第一声。コロナ禍の中で、なかなかマットワークができなかったが、「みんな一緒。自分でしっかりやるしかいない」と言い聞かせて頑張ってきた半年だった。

グレコローマンで鍛えた強烈なローリング

 幸い、京都府の北部地域は感染状況もひどくなく、「練習再開は早い方だったと思います」と言う。ピークを「100」とすれば、「100に持っていけたと思う」と振り返り、コンディションづくりは順調にできたようだ。

決勝は2分4秒でテクニカルフォール勝ち=撮影・保高幸子

 準決勝は昨年3位の中里優斗(群馬・太田)を相手に3-1での勝利だったが、強い防御を武器に危なげない内容。決勝は、テークダウンを奪うやいなや、ローリング3回転を決め、36秒で8-0。その後、2度場外へ出し、2分4秒、10点差へ。完勝と言える内容で125kg級での初の全国優勝を飾った。

 2018・19年にはJOC杯カデットのグレコローマン92kg級で優勝している。強烈なローリングはグレコローマンの強さからくるものだろう。タックルでがんがん攻めるタイプではないが、同校の吉岡治監督は「よく練習することに加え、工夫した練習をできることが強み」と分析する。

 昨年はこの大会を制し、約1ヶ月後にあったJOC杯で優勝したが、インターハイと国体は、この大会で勝ったトワードルジ・ブフチョローン(千葉・日体大柏)に雪辱されて2位。悔しさが上回った1年だった。

打倒ブフチョローン(日体大柏)は実現しなかったが…

 2020年度はブフチョローンに雪辱を誓った年だった。一方で、全日本選手権へ出場したかったので、年頭のこの大会はブフチョローンを避けて125kg級で優勝を目指し(注=高校生は全国1位のみが全日本選手権の出場資格を獲得)、インターハイは「いい気持ちで」92kg級へ復帰。打倒ブフチョローンを目指す予定だった。モンゴル出身の強豪がいなければ優勝する自信があった。

選抜王者として挑んだ昨年のインターハイ、ブフチョローン(千葉・日体大柏)に完敗。雪辱を目指した=撮影・矢吹建夫

 コロナ禍のため、その予定は崩れた。ブフチョローンは相撲へ進むと伝わっており、対戦することはなくなりそうだが、「こうした状況の中で試合ができたことに、(尽力された)多くの方に感謝したい」と話し、アクシデントなればこその周囲の有難みを感じることができた。

 このあとは12月に予定されている全日本選手権で力を試し、来春は拓大に進んで86kg級か92kg級で上を目指す予定。もちろん、世界への飛躍が目標。日本選手にとっては厳しいと言われる階級だが、「だからと言って、やらないわけにはいかない。やるしかない。大学は(高校以上に)自分でやらなければならない。頑張りたい」と気を引き締めた。

 網野高から拓大へ進み、世界で活躍している高谷惣亮(現ALSOK)や弟・大地(現自衛隊)らが目標。日本レスリング界に一時代を築いた「網野高出身」のプライドとともに、大学レスリング界に挑む!







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