日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
日本レスリング協会公式サイト
2020.11.28

【2020年東日本学生選手権・特集】キッズエリートを破って優勝、新人戦に続いての栄冠…男子フリースタイル79kg級・丸目哲郎(専大)

昨年秋季の新人戦に続いての優勝を飾った丸目哲郎(専大)=撮影・矢吹建夫

 3、4年生にとって貴重な実戦の場となった東日本学生選手権。今年になって初めての試合出場という選手も多い中、フリースタイル79kg級は昨年のこの大会の新人戦74kg級を制した丸目哲郎(専大)が制した。準決勝で昨年優勝の梅林太朗(早大)を7-3で破る殊勲を挙げての優勝と、内容もある栄冠で敢闘賞を受賞。今後の飛躍に期待を持てる優勝となった。

 決勝で小野文聖(国士舘大)をテクニカルフォールで破った丸目は「強い選手を破っての優勝なので、うれしいです」と第一声。梅林はJOCエリートアカデミー出身で、インターハイ優勝や世界カデット選手権3位の実績を持つ。丸目の愛知・星城高時代は全国大会3位が最高だった。階級が違ったとはいえ、雲の上の存在だった。

 「高校の時なら、たぶん、絶対に勝てなかったと思います。でも、こうして勝てるようになったことで、練習してきたことが出せたんだな、と思います」と、進学後の3年近い“下積み”を振り返った。

 作戦は「特になかったです。練習でやってきたことを出すだけでした」と言う。後半守ってしまったことが「反省材料です」とのこと。終盤の加点は、梅林がラッシュをかけてきたところでカウンターが決まっただけであり、自分から攻めてポイントを取ったわけでないことが悔やまれる様子。「快勝ではないです」と厳しく振り返った。

昨年夏のインカレ3位で脱皮、秋には初の優勝を経験

 全国大会3位が最高という高校時代から、一歩ずつ階段を登ってきた。昨年の全日本学生選手権70kg級では、2年前のインターハイ準決勝でテクニカルフォール負けした伊藤朱里(中大=当時京都・網野高)を4-4で破るなどして3位に入賞。「このあたりで、何かをつかんだような気がします」

決勝でテクニカルフォール勝ちした丸目=同

 その勢いを秋季の新人選手権に持ち込んで初のタイトルを獲得。今大会はキッズエリートの梅林を破っての優勝だ。コロナ禍の自粛期間中は、ランニングなどをやって鍛えてはいたものの、思う通りの練習はできていない。そのためか、「成長した、という実感はないんですよ…」と首をひねり、復活後も「なかなか思ったようなレスリングができなかった」とのことだが、「勝てたので、よかったですね」と、わずかに笑みがこぼれた。

 一歩ずつ実力を伸ばしていった要因を問われると、「周囲が意識を高く持っているので、その中で自分も向上していったと思います」と分析した。

 12月の全日本選手権は出場資格がないので、次の大会は最終学年になる来年5月の東日本学生リーグ戦、個人戦では夏の全日本学生選手権となる可能性が高い。この勢いを持ち込む機会がすぐにやって来ないのは残念だが、「学生最後の年、楽しみますよ」と話し、2021年の飛躍に燃えていた。







JWF WRESTLERS DATABASE 日本レスリング協会 選手&大会データベース

年別ニュース一覧

サイト内検索


【報道】取材申請について
-------------

● 間違いはご指摘ください
本ホームページ上に掲載されている記録や人名に誤りがある場合は、遠慮なくご指摘ください。調査のうえ善処いたします。 記録は、一度間違うと、後世まで間違ったまま伝わります。正確な記録を残すためにも、ご協力ください。


アスリートの盗撮、写真・動画の悪用、悪質なSNSの投稿は卑劣な行為です。
BIG、totoのご購入はこちら

SPORTS PHARMACIST

JADA HOMEPAGE

フェアプレイで日本を元気に