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2020.12.02

【2020年東日本学生選手権・特集】長年の宿敵を破り、学生の最後の大会で優勝…男子フリースタイル57kg級・阿部敏弥(国士舘大)

(文=布施鋼治、撮影=矢吹建夫)

全日本大学選手権でつまづいたが、最後の学生の大会で優勝した阿部敏弥(国士舘大)

 直近の全日本大学選手権で涙をのんだリベンジだ。11月26日、東京・駒沢体育館で行なわれた東日本学生選手権最終日の男子フリースタイル57㎏級では、昨年の世界ジュニア王者、阿部敏弥(国士舘大)が優勝した。

 「大学選手権では優勝を狙っていたけど散々な結果に終わってしまった(準々決勝で日体大の竹下雄登に2-6で敗北)。学生の最後の大会をいい形で終われたので、素直にうれしい」

 大学選手権での最大の敗因として、阿部は「自分のレスリングができなかったこと」を挙げる。「ちょっと守りに入ってしまったり、なかなか自分から攻めることができなかったり、弱気なところが出てしまった。今回は攻め続けることができるように努めました」

 ヤマ場は準決勝の荒木大貴(専大)戦で訪れた。「荒木選手は小学校から何度闘った分からないほどやり合っている宿敵。強いことはわかっていたので、勝たなければいけないと思っていました」

 果たして阿部は荒木を7-2で撃破。その勢いで決勝では藤原祐真(東洋大)を相手に10-0のテクニカルフォール勝ちを収め、2018年東日本学生春季選手権・新人戦に続く学生タイトルを獲得した。

大ファンの読売巨人軍が4連敗! 「自分は頑張る」

 大会前日には、ショッキングな出来事に遭遇している。子供の時から熱烈に応援しているプロ野球の読売巨人軍が日本シリーズでソフトバンクに4連敗を喫してしまった。阿部は「ちょっとメンタルをやられかけた」と思い返す。「その分、自分は頑張ろうと開き直るしかなかったですね」

準決勝でライバルを撃破し、決勝では快勝

 来春は大学を卒業予定だが、社会人になっても国士舘大を練習の拠点にレスリングは続けるつもりでいる。「もう東京オリンピックは間に合わないので、来年の全日本選手権で優勝できるようにコツコツと頑張っていきたい」

 左構えの阿部の得意技は、相手が右構えの場合、ケンカ四つの形で近い方の足への片足タックル。この技にさらに磨きをかけ、男子フリースタイル最軽量級の上位戦線に食い込むか。







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