日本レスリング協会公式サイト
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2020.12.19

【2020年全日本選手権・第2日/特集】優勝選手の声

(2020年12月18日、東京・駒沢体育館/文=布施鋼治、渋谷淳、林大貴)


 ■女子50kg級・吉元玲美那(至学館大=西日本学生選手権に続いて優勝)「天皇杯(全日本選手権)と明治杯(全日本選抜選手権)の最高記録が5位なので、素直にうれしいです。決勝は、きょう最後の1試合なので全部を出し切って、後悔がないように、と思いました。最後はグラウンドになって、ここで決めるしかない、と思いました。

 コロナで練習ができない日が続いた時は、モチベーションを保つことが厳しかったです。でも、至学館大の先輩でオリンピック代表内定選手の方がモチベーションの保ち方は大変だと思います。『モチベーションが上がらない』なんて言っている時じゃないと思いました。今回は(トップの)全選手が出ていたわけではないので、自分が一番上だとは思わず、次の大会にそなえてしっかり練習していきたい」


 ■女子62㎏級・尾﨑野乃香(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高=17歳にして初出場初優勝)「去年は国民体育大会で優勝して全日本選手権に出場する権利をもらったのに、早生まれということで出場できませんでした(注=12月31日時点で17歳であることが必要)。悔しい思いがありました。今年はコロナで練習できない期間もあったけど、出場できるということで自分を奮い立たせてやってこられました。

 相手のことは気にせず、自分のレスリングを貫こうと思いました。楽しく、勝ちにいこうという思いでやっていました。今回の大会の中で課題はたくさん見つかった。一方で、自分の成長を見ることができた大会だったと思います」


 ■女子76㎏級・鏡優翔(東洋大=76kg級に戻し、2018年72kg級に続く全日本選手権優勝)「コロナの拡大の中、この大会を開いてくださった運営の方々に感謝したい。大会がなければ、私も優勝することはできませんでした。去年の大会は68㎏級に出て、負けて終わっています。そこから明治杯(全日本選抜選手権)では感張ろうと思ったところ、コロナによって大会はなくなってしまった。

 (決勝は3点リードされてからの逆転だったことについて)リードされて自分の中では負けがよぎった部分もありますが、自分がやってきた練習は誰にも負けていない自信があった。絶対大丈夫だと思い、気持ちを落ち着かせ、自分の力を出し切ることができました。自分を信じてやってきて良かったと思いました(涙声で)」


 ■男子グレコローマン77㎏級・屋比久翔平(ALSOL=2年連続5度目の優勝)「1年ぶりの試合で自分の動きがどうかを現時点で確かめられた。アジア予選に向けていい収穫になった。(コロナで)正直、モチベーションが上がり切らない時期も少しあった。大会が近づき減量も始まって気持ちを入れることができた。

 決勝のグラウンドで点を取り切れなかったことが反省点。最初のスタンドで優位な形に持っていくことと、グラウンドでの攻めで上げ切ることが今後の課題。これからの3ヶ月でステップアップして、アジア予選に臨めると思う」


 ■男子グレコローマン87㎏級・阪部創(自衛隊=2016年の全日本選抜以来の栄光)「久しぶりに優勝できてうれしい。自分のやってきたことを出して、最後は気持ちで勝てたと思う。(コロナの影響は)自分の場合は、ドーピング違反(18年8月に暫定的資格停止処分を受け19年2月に過失なしの決定)で離れていたことがあったので、気にはならなかった。所属先でできることを集中してやった。

 今後は、次のオリンピックに向けていきたい。まだ87㎏級に上げたばかりで、体作りとメンタルの強化はできると思っている。(結婚して変わった?)いい報告ができるのでうれしく思う。妻もオリンピアン(2012年ロンドン・オリンピック近代五種代表の成美さん)なので、いろいろ学ばせてもらっている」


 ■男子グレコローマン130kg級・園田新(ALSOK=7連覇達成)「まず、今大会を開催するにあたって尽力してくださった方に感謝の気持ちを述べたいです。(試合に関しては)練習でやっていることができた。スタンドでコントロールをすることを目標にしていたので、自分から攻めることができてよかった。次のアジア予選につなげられると思う。

 日本での7連覇というのは記録に過ぎないので、世界でも勝てるように。さらに追い込んで強くなっていきたいと思います。(アジア予選は)厳しい闘いになるんですけど、やるしかない。残りの3ヶ月間、死ぬ気で頑張ります」


 ■男子フリースタイル65㎏級・山口海輝(日体大=65kg級に上げて2大会目で、ともに優勝)「階級を上げて初めての全日本選手権。上位の選手は出場していなかったので、絶対に優勝する気持ちで臨みました。体重は重い方ではないので、減量が少ない中でしっかりと調整できた。(決勝は)試合には勝てたが、振り返るとタックルが取れなかったので、内容はまだまだだったなと思います。

 コロナの影響でなかなか練習できなかった。地元に帰省して、体を大きくすることを計画しながら、実家でトレーニングをしてきた。足腰が強くなって、自分の構えが崩れなかった。パリ・オリンピックまで3年あるので、自分の体を大きくしながらレスリングを楽しんでいきたい」


 ■男子フリースタイル97㎏級・赤熊猶弥(自衛隊=宿敵を破るなどで3年連続4度目の優勝)「今年は世界選手権に出るつもりだったけど、それもなくなって、今大会には迷った末に出ました。去年のこの大会で優勝してから、『国内の大会には、もう出ることはない』と思っていたので、気持ちの切り替えが難しかった。でも、出てよかった。

 準決勝と決勝はものすごく緊張した中で勝てた。来年3月のオリンピック・アジア予選につなげることができたと思う。残り3ヶ月、持ち味のタックルを磨きながらパワーをつけていきたい」







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