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2020.12.22

【2020年全日本選手権・特集】健闘選手の声(男子グレコローマン)

(2020年12月17~20日、東京・駒沢体育館 / 取材=布施鋼治、渋谷淳、林大貴)


 ■男子グレコローマン55kg級・塩谷優(拓大=昨年、高校生で2位。今年も決勝で同じ片桐大夢にテクニカルフォール負け)「2回目の闘いでしたが、前と同じような負け方をしてしまった。悔しいです。もうちょっとできることがあったのでは、と思います。グラウンドの守りと攻めは1年間しっかり練習してきただけに悔しい。

 (コロナ禍の状況でも)自分ができることはやれてきたと思いますが、それができなかった。来年こそは勝って優勝したい。(相手は引退の可能性があり)もう闘えないのは残念ですが、自分の闘いは続くので、優勝を目指して頑張りたい」


 ■男子グレコーマン63㎏級・山田義起(エムアンドケイ=昨年王者、決勝で今年の60kg級大学王者・清水賢亮に敗北)「(決勝は)一気に持っていかれた。やられてしまった。最初にパッシブを取ってローリングで一気に終わらすつもりだったが、一回しか回せなかった。相手のデフェンスが固く、自分のグリップが甘かった。約10ヶ月ぶりの試合でも、特別な意識はなかったのですが…。

 2連覇に対する意識はなかったです。(コロナの期間も)体力面、技術面とも練習してきたのに、最後にこういう負け方をして悔しいです。社会人になって、初めて企業を背負っての闘いだったので、勝ちたかった。相手は大学王者に輝いていたので、警戒はしていましたが…。(同じ沖縄出身の)徳比嘉選手が勝ち上がってくると思っていましたが、2人とも優勝できなかった。明治杯(全日本選抜選手権で)この借りを返し、プレーオフで勝って自分が世界選手権に出ます」


 ■男子グレコーマン63㎏級・徳比嘉一仁(日体大=昨年の大学王者、準決勝で今年の60kg級大学王者・清水賢亮に敗北)「十分に練習ができないという環境の中で、できることはしっかりやってきたつもりだった。しかし、直前のけがもあって、少し不甲斐ない、すっきりしない結果になってしまった。(準決勝は)試合運びでの最後の詰めの部分、自分の判断ができていなかった。もう少し考えたレスリングをするべきだったんじゃないかと思います。

 4年生最後の大会ということで、山田先輩(義起=同郷で1年先輩)と『決勝で当たりたい』と話していたけど、勝てた試合を落としてしまい、決勝の舞台で闘えなかったことは悔いが残る。大学卒業後は、地元の沖縄の方に帰って、教員としてレスリングに関わりながら、自分の出られる試合で結果を残していきたい。レスリングには関わり続けたい」


 ■男子グレコローマン67㎏級・曽我部京太郎(日体大=準決勝で敗れながらも3位は確保)「3位決定戦では、最近練習していることが少しは発揮できたのでよかった。上の2人の選手(大学の先輩でもある下山田培と遠藤功章)にはまだまだ及んでいない。試合を通じて実感しました。

 今大会は、今年3回目の試合。2回目までの大会で自分の足りていないところを修正し、前に自分から圧力をかけるレスリングをしようと心がけました。それができた試合とできなかった試合があって、今回も課題が見つかりました。2021年は明治杯(全日本選抜選手権)に出て、優勝することが最初の目標です」


 ■男子グレコローマン77㎏級・日下尚(日体大=昨年72㎏級優勝。階級を上げて初戦敗退)「まだまだ実力が足りていないと感じた。今まで72kg級でやってきて、より高いレベルでやってみたい、オリンピック階級で闘ってみたい、と思うようになり、将来のオリンピック出場も見据えて77kg級に挑戦しました。

 (72kg級と比べて)体の力の強さと、オリンピック階級ということもあって層の厚さが全然違うと感じました。(去年の)全日本チャンピオンの肩書は全部捨てて77kg級で挑戦すると決めたので、一から新鮮な気持ちで上を目指していきたい」


 ■男子グレコローマン97㎏級・志喜屋正明(自衛隊=準決勝で奈良勇太を破るも、優勝を逃す)「初優勝がかかっていたので、準優勝という結果は悔しい。でも、準決勝では奈良選手にグラウンドをしっかり守って勝てたので、この1年間は無駄ではなかったと思います。自分の自信につながった。勝因は、グラウンドで組まさないようにする練習をしてきて、それがうまくいったからだと思います。

 (決勝は)組んだ展開で冷静さが足りなかった。(攻めの部分では)相手がどうであれ、必ず回せる技、返せる技を身につけたい。(オリンピック出場は逃してしまったが)目の前の試合に勝つことがモチベーションになっている。来年の全日本選抜選手権ではしっかり優勝して、世界選手権代表になれるようにしたい」


 ■男子グレコローマン97㎏級・奈良勇太(警視庁=初戦の準決勝で志喜屋正明に敗れて5連覇を逃す)「気持ちの面で100パーセントの準備ができなかったのが反省点。出場するか、正直迷ったが、逃げたと言われたくなかったし、連覇がかかっていて、勝ち続けたいという思いもあった。

 オリンピックのアジア予選に出場が決まっていて、日本代表でありながら国内で負けてしまうのはあってはならないと思う。今年の全日本選手権で一番強かった選手ではないのに(アジア予選に)派遣されることになるが、しっかりやっていくしかない。何が劣っていたかを反省して、コーチとも相談して、アジアの選手とどう闘っていくのか考えていきたい」







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