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2021.01.18

65kg級のイアンニ・ディアコミハリスら米国が4階級で優勝…アンリ・デグラナ国際大会・第2日(男子フリースタイル)

65kg級で台頭するか、イアンニ・ディアコミハリス(米国)。左はジェームズ・グリーン(米国)=提供・UWW

 世界レスリング連盟(UWW)の2021年初の国際大会、「アンリ・デグラナ国際大会」第2日は1月16日、フランス・ニースで男子フリースタイル10階級が行われ、65kg級で昨年のパンアメリカン王者、イアンニ・ディアコミハリス(以前の名前はジョン・マイケル・ディアコミハリス)が勝つなど、第1日の女子に続いて米国が4階級を制した。

 ディアコミハリスは、準決勝で2016年リオデジャネイロ・オリンピック57kg級王者のウラジーミル・キンチェガシビリ(ジョージア)を3分28秒、13-2のテクニカルフォールで撃破。決勝は、2017年世界選手権70kg級2位のジェームズ・グリーンとの“米国決戦”に臨み、5-0で勝った。

 21歳のディアコミハリスは、2015・16年世界カデット選手権で優勝(両大会とも基山仁太郎が対戦)。コーネル大では2018年に1年生でNCAA(全米大学)選手権を制し、翌2019年も優勝。同年5月の「Beat The Street」(ニューヨーク)では前年世界選手権2位のバジラン・プニア(インド)と対戦し、10-8で破っている。

 2019~20年の大学シーズンは、東京オリンピックを目指してレッドシャーツを取得(注=大学で活動できる資格を先延ばしするため、大学の大会には出場しない制度。“5年生”になった時に4度目のシーズンを迎えることになる)。しかし、新型コロナウィルスのため2020年大会はなくなった。

階級を下げ、74kg級で優勝のカイル・デイク(米国)。ジョーダン・バローズとの米国代表争いが控える=提供・UWW

 その代わり、パンアメリカン選手権に出場して優勝(同オリンピック予選は別の選手が出場して出場枠を取れず)。米国の活動が再開したあと、9月にニューヨークで行われた「Beat The Street」ではキンチェガシビリと対戦し、4-4で敗れた。今回、テクニカルフォールで雪辱。決勝で闘ったグリーンには、昨年12月の「FloWrestling」イベントで2戦2勝(スコアは4-4、3-3)しており、今回で3連勝。

 米国の65kg級は、2017~19年の世界選手権でいずれも上位入賞ならず、昨年のパンアメリカン予選でもオリンピック出場枠を取れなかった。残るは世界予選だけだが、東欧勢や乙黒拓斗にとって手ごわい存在となる可能性が出てきた。

 米国は他に57kg級で新鋭のニコラス・スリアーノが国際大会で初優勝、74kg級で2018・19年79kg級世界王者のカイル・デイク、97kg級でオリンピック2連覇を目指すカイル・スナイダーがそれぞれ優勝した。デイクは、国内でオリンピックを含めて世界を5度制しているジョーダン・バローズとの東京オリンピック代表争いを控えている。

 125kg級で世界3連覇しているゲノ・ペトリアシビリらジョージアの4選手が優勝。86kg級はロシアから唯一出場した86kg級のマゴメド・ラマザノフが勝った。

 各階級の上位選手は下記の通り(※は東京オリンピック出場枠獲得選手)


男子フリースタイル

 【57kg級】
[1] Suriano, Nicholas(米国)
[2] Bazarganov, Islam(アゼルバイジャン)
[3]※Gilman, Thomas Patrick(米国)
[3] Bujiashvili, Beka(ジョージア)

 【61kg級】
[1]Lomtadze, Beka(ジョージア)
[2]Musaev, Ayub Muratovitch(ドイツ)
[3]Colesnic, Leonid(モルドバ)
[3]Arsamerzouev, Khamzat Timourovitch(フランス)

 【65kg級】
[1]Diakomihalis, Yianni(米国)
[2]Green, James Malcolm(米国)
[3]Bayramov, Turan(アゼルバイジャン)
[3]Khinchegashvili, Vladimir(ジョージア)

 【70kg級】
[1]Iakobishvili, Zurabi(ジョージア)
[2]Sava, Mihail(モルドバ)
[3]Bucur, George(ルーマニア)
[4]Diacon, Vasile(モルドバ)

 【74kg級】
[1]Dake, Kyle Douglas(米国)
[2]Tlashadze, David(ジョージア)
[3]Gadzhiev, Khadzimurad(アゼルバイジャン)
[3]Finesilver, Mitchell Louis(イスラエル)

 【79kg級】
[1]Kentchadze, Nika(ジョージア)
[2]Alekma, Saifedine(フランス)
[3]Vasilioglu, Maxim(ルーマニア)
[3]Nedealco, Evgheni(モルドバ)

 【86kg級】
[1]Ramazanov, Magomed Eldarovich(ロシア)
[2]Jezierzanski, Sebastian(ポーランド)
[3]Valencia, Zahid(米国)
[3]Abakarov, Abubakr(アゼルバイジャン)

 【92kg級】
[1]Baranowski, Zbigniew Mateusz(ポーランド)
[2]Nurmagomedov, Osman(アゼルバイジャン)
[3]Mitsituri, Irakli(ジョージア)
[4]Scherrer, Samuel(スイス)

 【97kg級】
[1]※Snyder, Kyle Frederick(米国)
[2] Matcharashvili, Givi(ジョージア)
[3] Baran, Radoslaw(ポーランド)
[4]※Sharifov, Sharif(アゼルバイジャン)

 【125kg級】
[1]※Petriashvili, Geno(ジョージア)
[2] Baran, Robert(ポーランド)
[3] Kosciolek, Kamil Tomasz(ポーランド)
[3]※Gwiazdowski, Nicholas Edward(米国)







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