オレッグ・ボルチン（カザフスタン＝新日プロ職）が優勝、嶋江翔也（佐賀県協会）は銅…2021年アジア選手権・最終日（男子フリースタイル）

地方教員でアジア銅メダル獲得の嶋江翔也（佐賀県協会）＝撮影・保高幸子＜UWW＞

　【アルマトイ（カザフスタン）】2021年アジア選手権最終日は4月18日、カザフスタン・アルマトイで男子フリースタイル5階級が行われ、61kg級で嶋江翔也（佐賀県協会）が銅メダルを獲得した。3位決定戦に回った86kg級の石黒隼士（日大）は敗れて5位。

　嶋江は初戦の2回戦で2018年U23世界選手権57kg級５位のウズベキスタン選手に2－５で黒星。組み合わせの関係で3位決定戦に回り、昨年57kg級5位のキム・スンクォオン（韓国）を5－1で下した。国際大会で初のメダル獲得。

　石黒は初戦の2回戦で2019年世界チャンピオンのハッサン・ヤズダニチャラティ（イラン）に挑み、テクニカルフォール負け。組み合わせによって3位決定戦へ回り、銅メダルをかけてイラク選手と対戦。エビ固めを狙ったところで腕を極められて押さえ込まれ、フォール負けを喫した。

　74kg級の乙黒圭祐（自衛隊）、92kg級の山中良一（愛知・名古屋工高教）、125kg級の山本泰輝（自衛隊）は、いずれも初戦で敗れ、敗者復活戦に回れなかった。

終了間際に逆転し、アジア王者に輝いたオレッグ・ボルチン

　2日間の日程を終え、日本は「金1・銅2」を獲得。国別対抗得点は102点で６位に終わった。優勝は3階級を制して179点をマークしたイランで、インド（151点）、カザフスタン（149点）と続いた。

　125kg級に出場したオレッグ・ボルチン（カザフスタン＝新日本プロレス職、山梨学院大卒）は、1回戦で昨年2位のモンゴル選手を破るなどし、3連勝で決勝に進出。東京オリンピック・アジア予選3位のアイアール・ラザレフ（キルギス）相手にラスト16秒で逆転し、4－3で勝利。国際大会で初の優勝を遂げた。

　アジア予選では、同国のユスプ・バティルムルザエフが優勝してオリンピック出場枠を獲得しているが、同国のオリンピック代表は、いくつかの国際大会の結果を勘案して決まると伝えられている。

　各選手の成績は下記の通り。

男子フリースタイル

　【61kg級】嶋江翔也（佐賀県協会）　　　3位＝9選手出場
３決戦　○［5-1］Kim, Sunggwon（韓国）
２回戦　●［2-5］Turobov, Jahongirmirza（ウズベキスタン）
１回戦　　ＢＹＥ

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　【74kg級】乙黒圭祐（自衛隊）　　　9位＝13選手出場
２回戦　●［2-4］Zandanbud, Sumiyabazar（モンゴル）
１回戦　　ＢＹＥ

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　【86kg級】石黒隼士（日大）　　　5位＝11選手出場
３決戦　●［フォール、1:07=1-2］Al Obaidi, Mustafa Abdulbasit Abdulsamed（イラク）
２回戦　●［Ｔフォール、3;58=0-10］Yazdani Charati, Hassan（イラン）
１回戦　　ＢＹＥ

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　【92kg級】山中良一（愛知・名古屋工高教）　　　7位＝9選手出場
１回戦　●［4-9］Sanjeet, Sanjeet（インド）

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　【125kg級】山本泰輝（自衛隊）　　　9位＝11選手出場
１回戦　●［6-11］Nutfullaev, Amirjon（ウズベキスタン）

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　【125kg級】オレッグ・ボルチン（カザフスタン＝新日本プロレス職）　　　優勝＝11選手出場
決　勝　○［4-3］Lazarev, Aiaal（キルギス）
準決勝　○［3-0］Nutfullaev, Amirjon（ウズベキスタン）
２回戦　○［7-1］Sumit, Sumit（インド）
１回戦　○［3-2］Dorjkhand, Khuderbulg（モンゴル）

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　《国別対抗得点》

［1］イラン 179点、［2］インド 151点、［3］カザフスタン 149点、［4］ウズベキスタン 123点、［5］韓国 120点、［6］日本 102点、［7］モンゴル 98点、［8］キルギス 95点