日本レスリング協会公式サイト
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2020.05.07

《レスリング入門》レスリングの見方・ルールの要点


 2020年3月現在、運用されているルールを簡易にまとめました。観戦、応援のお供に、ぜひ愛読ください。(監修=日本協会・審判委員会)

《要約=pdfファイル》

全身を使った攻防のフリースタイル

上半身のみの攻防となるグレコローマン

試合場。直径9メートルの円内が闘いの場となる

試合着。自分のコーナーによって赤と青を使い分ける


レスリング・ルールの要点について

1, 階級

■シニア(20歳~)

《男子フリースタイル(FS)》

オリンピック 57kg   65kg   74kg   86kg   97kg 125kg
オリンピック以外 57kg 61kg 65kg 70kg 74kg 79kg 86kg 92kg 97kg 125kg

《男子グレコローマン(GR)》

オリンピック   60kg   67kg   77kg   87kg 97kg 130kg
オリンピック以外 55kg 60kg 63kg 67kg 72kg 77kg 82kg 87kg 97kg 130kg

《女子(WW)》

オリンピック 50kg 53kg   57kg   62kg   68kg   76kg
オリンピック以外 50kg 53kg 55kg 57kg 59kg 62kg 65kg 68kg 72kg 76kg

■ジュニア(18~20歳)

FS 57kg 61kg 65kg 70kg 74kg 79kg 86kg 92kg 97kg 125kg
GR 55kg 60kg 63kg 67kg 72kg 77kg 82kg 87kg 97kg 130kg
WW 50kg 53kg 55kg 57kg 59kg 62kg 65kg 68kg 72kg 76kg

■カデット(16~17歳)

FS・GR 41~45kg 48kg 51kg 55kg 60kg 65kg 71kg 80kg 92kg 110kg
WW 36~40kg 43kg 46kg 49kg 53kg 57kg 61kg 65kg 69kg 73kg

2, 競技システム

(1)トーナメント方式で実施し、決勝進出者に敗退した選手が敗者復活戦(REPECHAGE)出場権を得る

■トーナメント表は8の倍数(8・16・32・64)になるように組み、8の倍数にならない場合は予備戦を行い、イニシャルNO、の多い側(下側)へ予備戦が配置される。
■敗者復活戦の最終勝者が3位、敗者が5位となる。(3位・5位が2名となる。)
■7位以降の順位は、勝ち点総数、勝ち点内容、総得点総失点により決定される。
■各階級の試合は2日間で実施され、競技の前日に抽選、初日は、メディカルチェック・計量の後、準決勝まで、2日目は、計量の後、敗者復活戦、3位決定戦、決勝が行われる。
■参加選手が16名を下回る場合は、1日制で競技を行う事もある。(当日の朝、メディカルチェック・計量・抽選)
■トップシード(TS1~4)制を適用する場合、シード選手は原則予備戦なしで組合せが行われる。
■8名未満はノルディック方式となる。
 ◎6名・7名の場合は、2プール制リーグ戦の後、クロス準決勝・3位決定戦・決勝を行う。(例:丸数字は抽選番号)
   ①→A ②→B ③→A ④→B ⑤→A ⑥→B ⑦→A
 ◎6名未満は、総当たり方式とする。
 -
2日制では、リーグ戦の最終ラウンドは2日目の実施となる。(3位は1名)

(2)勝ち点は以下のとおりである。

VFA
5:0
VCTORY BY FALL   フォールによる勝利
VIN
5:0
VICTORY BY INJURY  負傷棄権の試合による勝利
If an athlete is injured before or during a bout
VCA
5:0
VICTORY BY 3 CAUTION  警告3回による勝利
3 cautions given to the opponent during a about
VSU
4:O
VICTORY BY TECHNICAL SUPERIORITY  テクニカルフォール 敗者ポイント無し 
Without any point scored by the opponent
VSU1
4:1
VICTORY BY TECHNICAL SUPERIORITY  テクニカルフォール 敗者ポイント有り 
With point(s) scored by the opponent
VPO
3:O
VICTORY BY POINTS  判定敗者ポイント無し 
Without any point(s) scored by the opponent
VPO1
3:1
VICTORY BY POINTS  判定敗者ポイント有り 
With point(s) scored by opponent
VFO
5:0
VICTORY BY FORFEIT   不戦勝 棄権試合による勝利 
If an athlete doesn’t show up on the mat
DSQ
5:0
DISQUALIFICATION  罰則による失格
before or during the bout for unfair behavior
2DSQ
0:0
DOUBLE DISQUALIFICATION  両者失格
both wrestlers disqualified due to infractions

3, 得点システム

(1)フォールがない場合、3分2ピリオドのトータルポイントで勝敗を決定する。技術展開によって得点差が規定の数(フリースタイル10点・グレコローマン8点)になった場合、その技術展開が終了した時点でテクニカルフォールが成立し、試合終了となる。

相手の両肩をマットにつけるフォール。ポイントをリードされていても、フォールすれば勝者となれる

3分間×2ピリオドの試合終了を待たずとも、10点差がつけばテクニカルフォール勝ち

(2)同点時の勝者決定手順
 ①得点価値の高さ(ビッグポイント)
 ②警告が少ない選手(コーション)
 ③最終ポイントを獲った選手(ラストポイント)

(3)3回の警告(コーション:○)を受けた者は敗者となるが、グレコローマンスタイルにおける防御者の足(脚)の反則[レッグファウル]は、一回目○+2、二回目の反則を犯した時点で試合終了、反則者は敗者となる。
 
(4)技術点評価(反則点)

《男子フリースタイル・女子》

1点 ・場外ポイント
・テイクダウンされてから反撃のゴービハインド
・アクティビティピリオド30秒後、無得点時の罰則
・チャレンジ失敗〈相手に1点〉
2点 ・テイクダウン・ガッツレンチ・アンクルホールド
・デンジヤーポジション・コレクトホールド(移動ポイント)
4点 ・スモールアンプリチュードでダイレクトデンジャーポジション
・グランドアンプリチュードでノーデンジャーポジション
5点 ・グランドアンプリチュードでダイレクトデンジャーポジション
反則 ○+1が原則
・パーテレで、デンジャーポジションでの場外逃避は○+2点

《男子グレコローマン》

1点 ・場外ポイント
・オーダードパーテレ適用時に積極的レスラーに1点
・チャレンジ失敗〈相手に1点〉
2点 ・テイクダウン・ガッツレンチ
・デンジャーポジション
・コレクトホールド(移動ポイント)
4点 ・スモールアンプリチュードでダイレクトデンジャーポジション
・グランドアンプリチュードでノーデンジャーポジション
5点 ・グランドアンプリチュードでダイレクトデンジャーポジション
反則 ○+2が原則
・攻撃者の反則は一回目注意、 二回目○+1
・防御者の足の反則   一回目○+2

タックルによるテイクダウン(左)からゴービハインド(右)

タックル(左)から一気にデンジャーポジション(右)へ

フリースタイルのみで使われる2点技、アンクルホールド

両スタイルでポピュラーな2点技、ガッツレンチ(ローリング)

4点、5点につながるグランドアンプリチュード(リフト技)

4, チャレンジシステム(VIDEO判定要請)

赤のスポンジが投げられ、ビデオ・チェックへ

(1)審判団(マットチェアマン、レフェリー・ジャッジ)はコンソルテエーションによりビデオを使用する事が出来ない。
(2)コーチ(セコンド)は1試合に1回、チャレンジ(ビデオ判定)を審判団に対し要請できる。
(3)コーチ(セコンド)はコーナー色のスポンジ(CUBE)を投げ入れて「チャレンジ」を要請する。
 ※セコンドの要請に対して選手がチャレンジを拒否する事もできる。
(4)マットチェアマンはチャレンジを確認したら、試合がニュートラル状態であることを確認し、試合を止める。
(5)両コーナーのセコンドと共にVTRを見る審判員は、インストラクター(または代理人)2名とマットチェアマンとする。ポイントはインストラクター(または代理人)が提示し、ブラスポイントはマットチェアマンが提示する。チャレンジにおけるジュリーの判定は最終決定。
(6)チャレンジが認められた場合は、得点が修正され、再度チャレンジ権が認められる。
(7)チャレンジが認められない場合、対戦者に1点が入り、その試合のチャレンジ権を失う。
(8)チャレンジの結果、相手の得点が増えた場合はチャレンジ失敗となる。
(9)インストラクター(または代理人)は、各大会で大会会長または、その目的の為に指名された審判が行う。

5, 消極性選手の摘発

(1)フリースタイルの場合

 ①試合は中断され、最初の「パッシブ」が口頭で与えられる。 ※パッシブ(正式にはバッシピティーpassivity)

 ②同様に2度目の「パッシブ」を受けた場合、アクティビティピリオドとして「30秒の計時」が行われ、その30秒間にどちらの選手にもポイントが入らなかった場合、アクティビティピリオドを課されたレスラーの相手に1点が与えられる。(コーションなし)

 ③アクティビティピリオド30秒間か経過した時点で、レフェリーは試合を止めずに1点を成立させる。アクティビティピリオドの間も技術回避等の行為は摘発され、防御側のコーションが成立する場合がある。
  ※第1ピリオド開始2分後に0:0のスコアである場合、審判団は消極的なレスラーを指定する必要がある。
  ※各ピリオド終了30秒未満に、審判団3人すべてがレスラーの技術回避に同意すると、ダイレクトに○+1が成立する。

(2)グレコローマンスタイルの場合(オーダードパーテレは1試合に2回まで適用され、1ピリオドに2回も可能である。)

 ① 最初のパッシビティ(何れかの選手に拘らず)
 積極的なレスリングを実施している選手に1ポイントを与え、その選手が、「スタンディング」または「バーテレポジション」でのレスリングを選択でさる。時間の設定はされていない。

 ② 2回目のパッシビディ(何れかの選手に拘らず)
 積極的なレスリングを実施している選手に1ポイントを与え、その選手が、「スタンディング」または「バーテレポジション」でのレスリングを選択できる。時間の設定はされていない。

 ③3回目及びそれ以降のパッシビディ(何れかの選手に拘らず)
 積極的なレスリングを実施している選手に1ポイントを与え、試合は停止されない。
※試合時間の短いU15やカデットも同様に適用される。

オーダードパーテレポジションからの攻撃

6, ルール変更についての発表事項

■2018.3.15 UWW審判クリニック JWF4月2日発表

 ◎コンソルテエーションの際、VTRを見ることは廃止とする。
 ◎全スタイルにおいて粗暴行為を繰り返した選手に対しては、「レッドカード」を与える。
 ◎グレコローマンのオーダードパーテレ(ピリオド1回、⇒1試合2回まで)
 ◎グレコローマンスタイルのパッシブの摘発(上下の選択)
  同点時、どちらかの選手が明らかに攻撃的な場合。
  得点をリードしている選手が余りにも防御的な場合。
  ・各ピリオド1回 ⇒ 1試合で2回までとする。
  ・時間の設定は廃止する。(0-0の場合の2分・4分30秒の設定は廃止する。)
  ・以降の消極的な選手に対してはP+1が入る。(その際、試合は止めない。)
 ◎グレコローマンで防御者のレッグファウルは、二回で敗者となる。
  ①攻撃者の足の反則  1回目注意、2回目○+1
  ②防御者の足の反則  1回目○+2、2回目失格
 ◎フリースタイルの警告は○+1、グレコローマンの警告は○+2を原則とする。
 ◎バッシビティとネガティブレスリングを区別する。

【パッシビティは、ペナルティ適用(各スタイル毎に異なる)】
(例)・反撃無しの攻撃回避
   ・相手の手首を握り、攻撃を始めない
   ・相手とコンタクトをしないで攻撃する
   ・攻撃をした後すぐに元のポジションに戻る
   ・嘘のアタック   
   ・ゾーンに逃げ(下がって)留まる
   ・センターでコントロールしない(センターで試合をしない)
   ・相手をゾーンに留める(ゾーンに追い込む)
   ・良いポジションにも関わらず、攻撃しない
   ・守備的なレスリング(守ってばかりいる)

【ネガティブレスリングは、警告(○+_)の対象】
(例)・ブロッキング  
   ・ヘッドダウン[上半身を起こさない]    ・スタンドレスリングでオープンを避ける 
   ・指のロック
   ・相手の胸に頭をつけ続ける     
   ・シミュレーション

2018.9.1発効 UWW8.22発表 JWF9月6日発表
  ・スクールボーイ⇒U15
  ・オーダードパーテレ(47条)グレコローマン
   1試合で2回まで適用され、1ピリオド2回も可能。
  ・オーダードパーテレのフライング(45条)
   「フリースタイル」
     〇攻撃側の選手が2回フライングをした場合、ペナルティ無しでスタンドから開始。
     〇防御側の選手が2回フライングをした場合、○+1で再度のパーテレで開始。
   「グレコローマン:
     〇攻撃側の選手が2回フライングをした場合 ペナルティ無しでスタンドから開始。
     〇防御側の選手が2回フライングをした場合、○+2で再度パーテレで開始。
  ・プッシュの反則(39条)
   プッシュは、ノーポイント・ノーペナルティで、センターで再開

2018.10.21 UWW発表   JWF 11月9日発表
  ・力二ばさみが禁止技とされた(その後、真後ろからのカニバサミは可能へ。サイドからかけて相手が怪我した場合は粗暴行為で失格)。      

以 上







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