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ニュース

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2025.03.03普及・育成
スポーツ振興くじ助成事業 令和6年度ナショナルトレーニングシステム中央研修会 報告

2月6日~9日までの4日間、味の素ナショナルトレーニングセンター(以下NTCと記載)において、スポーツ振興くじ助成を受けて令和6年度ナショナルトレーニングシステム中央研修会(以下NTS中央研修と記載)が実施されました。指導者10名・選手45名(中央推薦27名・各ブロック推薦18名)が招集され、シニア全日本合宿と合同練習を総員150名で実施しました。

高校生で全日本王者であるグレコ82kg級吉田泰造選手(香川県高松北高校)・準優勝である女子55kg級内田颯夏選手(帝京高校/JWA)・同じく62kg級竹元紫凛選手(丹後緑風高校)はシニア全日本チームメンバーとして参加となりました。

 中央研修会初日は練習前にミーティングを行い、吉岡治U17強化委員長より「この研修会の目的として将来のオリンピックを目指す有望選手である君たちへ、様々なご支援ご協力に感謝をして競技力向上と夢・目標を実現への経験を獲得すること」という意識付けの言葉を選手たちに伝えられると共に、この期間指導いただく各ブロック代表の先生のご紹介とご挨拶を行いました。次に井上謙二強化本部長より「夢・感謝・信頼」をテーマにレスリング競技で自分の可能性に挑戦し、多くの方との出会い・支援により様々な経験を出来る事に感謝することで信頼関係が生まれ、これを競技の魅力と人間力にしていくことを伝えました。吉村本部長補佐よりNTC施設使用の説明及び注意点、メディアで見る著名な競技関係者が強化集中できるための配慮、コミュニケーションの始まりとなる挨拶の慣行等々も細かく丁寧に伝えました。その後に各自の宿泊部屋へチェックインをして準備を整え、1階共有コートでシニア全日本チーム3スタイル(湯元進一フリー強化委員長・松本隆太郎グレコ強化委員長・金浜良女子強化委員長)の指揮のもとNTS中央研修者と共に、世界に通じる技術指導及び熱気溢れる実践練習が行われました。

各日程のレスリング専門練習以外において、初日はJISS講師による栄養教育を学び合宿中の食事摂取で実践をしました。2日目には上田大介先生(株式会社TRENSYS代表)によるインテグリティ教育(SNSに関する研修)から夢・目標にどうすれば近づくか?それは近くなっていますか?様々な問いかけに各人の思考を深掘りしながら、自分の判断基準を作り夢・目標の実現と共に、様々なリスクマネジメントを学ぶ時間となりました。3日目はJADAアンチ・ドーピング講習を日本レスリング協会アンチ・ドーピング委員長の今井一博先生(東京大学大学院総合文化研究科・准教授)より、トップアスリートとして自分の競技生活と成果を守るため、また誰からも応援される選手として社会的に信頼を得るために禁止薬物を使用しないこと。一般的な医師にかかる場合はアンチ・ドーピングについて自ら伝える、グローバルDROアプリ・有識者や保護者、自分で判断できるよう意識付けの機会となった。

 新体制となった全日本チームとNTS中央研修会において、有用な意見及び情報交換・強化育成を図ると共に、各ブロックへ還元して2028ロスアンゼルス・2032ブリスベンオリンピックに繋げる好機となりました。

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